元・地方雑誌編集者。現在は農業をする傍ら、フリーライターとして活動している。
前日は深夜零時に家を出発し、ほとんど寝ないで向かった尾瀬ヶ原への旅路。その日の天気はあいにくの雨模様で、至仏山も燧ヶ岳もすっぽりと雲に包まれていた。それでも日本で唯一の高層湿原は、それはそれで壮大で美しかった。
茨城県北部の街・高萩市にある土岳 (つちだけ) は標高599m、歩行時間2時間程度の平凡な低山である。でも、ちょっとした工夫をすれば、土岳でしか過ごせない、特別な時間を過ごすことができる。
もし、貴方が茨城県の竪破山(たつわれさん)に登る機会があって、太刀割石の目の前に来たならば、“目をつぶって”そっとイメージして欲しい。
日本百名山のひとつである福島県の吾妻山は、2000m級の山々が連なる山塊である。この山塊は吾妻連峰と呼ばれ、古くかの噴火活動で山の形に変化をもたらしてきた。
夏の終わりから秋にかけて、次々と日本列島に襲いかかる台風の恐怖。その被害は、水害、風害、土砂災害にとどまらず、筆者の登山取材にもおよんだ。
うんざりするような暑さのなかを旅に出るならば、やはり涼しげな場所がいい。かといって、旅先がクーラーの効いた家屋の中というのでは、どうにも夏旅の風情に欠けるというもので、やはり夏らしく外を歩きたい。
Instagramに掲載された一枚の滝の写真が話題を呼んでいる。千葉県君津市の「濃溝(のうみぞ)の滝」だ。「神秘的だ」「幻想的だ」「まるでジブリの世界だ!」など絶賛する記事がネット上を飛び交い、今や観光名所となっている。
夏の旅といえば、海の旅、山の旅が定番である。どちらも甲乙つけがたく、それぞれが魅力的な旅である。筆者もこの夏、山の旅にでかけた。だが、ただの山の旅ではない。「高山」への旅である。
乗鞍岳の登山日当日。標高1200mほどのほおのき平スキー場は、厚い雲に覆われていた。
「北アルプスの山に初めて登ってきた」
この書き出しでこのコラムを書く日が、ついにやってきた。
群馬県伊勢崎市にある権現山(標高91m)は、県内で一番小さな山である。
栃木県の最低山は、栃木市大平町にある。山の名前は、磯山(いそやま・標高51m)。磯とは縁がなさそうな内陸の街に、その山はこぢんまりと佇んでいた。
「北アルプスの山に、初めて登ってきた。体力的にはしんどかったけれど、景色がそれ以上に素晴らしく、とにかく感動、超感動! 人生観が変わるほどの出来事だった」
茨城県常陸大宮市にある盛金富士(標高340.7m)。その登山口にある「盛金富士」と書かれた看板を見て、友人と二人で首をかしげた。
最近、木がとても気になる(洒落てみた)。
山に行けば、大小違えど大抵沢が流れている。
茨城県常陸太田市にある西金砂山は、標高412mのどこにでもあるような小さな山だ。だが、この山には古い歴史がある。
茨城県常陸太田市にある龍神大吊橋は、今や世界に名だたる観光名所といえよう。
筆者はよく、方向感覚を失い道に迷う。街中を歩いていても、車で走っていても、山でも、ところ構わず道に迷う。
今思えば、分岐点はあそこだった。目の前に立ちふさがる、大きな岩の壁を目の前に、そのように思った。
思い立ったその日に行動に移せるのが低山ハイクの良いところだ。
5月の連休に、茨城県城里町にある「城里町総合野外センターふれあいの里」を訪れた。
雨巻山から三登谷山へと続く道中に、分岐がある。その分岐の標識には「岩の道」「階段の道」と書かれている。
今回の雨巻山登山は、御岳山→足尾山→雨巻山→三登谷山(みつとやさん)→ゴール、というルートを選んだ。
山とはまったく無縁の取材をしていて、山登りをする人に出会うことがたまにある。
お金はない、予定もない、一泊するだけの時間もない。
ないない尽くしの休日だが、
近くには小さな山がある。
その山を歩くだけの時間なら、ある。
神奈川県・大平山の頂上に掲げられた看板には「海抜159.2M」、その左下に「鎌倉市最高地点」と書かれていた。「最高地点」とは、何とも誇らしげな響きである。
世界各国から人が集まる観光地・鎌倉。先日、藤沢にひょんな用事ができたので、鎌倉をひょいと歩いてみることにした。鎌倉といえば…?
茨城県常陸大宮市にある御前山(標高156m)は、こんもりとした小さな山。御前山のすぐ脇を流れるのは、カヌーが人気の清流の那珂川だ。那珂川をまたいで道路をつなぐ赤い橋が那珂川大橋になる。
春一番、花粉の飛散、梅まつり(水戸)、高校・大学入試の合格発表……。春めいてきた。そう思わずには入られないニュースが、あちこちから聞こえてくる。
鋸山(のこぎりやま)の南側斜面は、鋸山日本寺という寺の境内になっている。日本寺には大小さまざまな石像があり、そのどれもが魅力的だ。
千葉県鋸南町と富津市の境に位置する鋸山(のこぎりやま)。標高330mの山は江戸時代から盛んに採石が行われており、良質な石材=房州石の産地であった。
人は、巨木に惹きつけられる傾向がある。巨木・神木を紹介する本まで発行されているほどで、巨木ファンも多く存在しているようだ。
前回登った風神山から続く尾根道を歩いていくと、真弓神社の鳥居にたどり着いた。
茨城県日立市と常陸太田市の境にある風神山(ふうじんやま・標高241.9m)。この低山は風神山自然公園という公園になっており、展望台やトイレ、駐車場が整備されている。
八溝山には、八溝五水と呼ばれる湧水がある。登山道にある金性水、銀性水、白毛水、龍毛水、鉄水の五つの湧水がそれだ。
茨城県民に「茨城県の最高峰といえば?」と質問を投げかけたとして、標高1022mの「八溝山」という答えが返ってくる確率は低い。先日、若者に尋ねてみたら「筑波山」という答えが返ってきた。
成田山(山じゃなくて寺?)、丸山(神社?)と登ってきた千葉県北総部低山の旅。最後の目的地は、北総部一高い山の愛宕山(あたごやま)だ。標高は73.6m。
千葉県の最低山をめぐって、山同士で論争が繰り広げられているようだ。
茨城県かすみがうら市にある権現山(ごんげんやま)は、標高99.5mの小さな山だ。あと0.5m足してあげたくなる高さだが、そればかりはどうしようもない。