【小さな山旅】風の神様が住む山…茨城県・風神山 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【小さな山旅】風の神様が住む山…茨城県・風神山

オピニオン コラム

駐車場近くにある「風の広場」からの景色。最高の眺めである
  • 駐車場近くにある「風の広場」からの景色。最高の眺めである
  • 風神山の山容。日立アルプスの最南端にある。写真でいうと、手間にある紅白の鉄塔のあたりが山頂付近
  • NHKの電波塔
  • 右が風神の碑、左が雷神の碑
  • 風神様。顔がかわいらしい
  • 風神山の三角点
  • 真弓神社へと続く縦走路にある看板。距離が歩数で表記されている
  • みはらし台からの眺め。こちらも開けた場所なので、眺めは最高である
茨城県日立市と常陸太田市の境にある風神山(ふうじんやま・標高241.9m)。この低山は風神山自然公園という公園になっており、展望台やトイレ、駐車場が整備されている。

駐車場があるということはクルマで登ることができる山でもある。今回もおいそれとクルマで山登りをしてきた。

風神山には風神様と雷神様がいらっしゃった。風神と雷神の碑が山頂に建てられ、守護神として崇められていた。

このような碑が建てられた背景には、風神山の気候が関わっている。風神山は、温帯風と寒帯風の接点になっていて、常に強風が吹き荒れる山だ。この気候を治めようと、人々が建てたのがこれらの石碑である。石碑が建てられたのは江戸時代というから、かなり昔からこの山を守っているようだ。

●風神ちがい
風神といえば、その名の通り風を司る神である。大きな袋を手に持った、緑色をした鬼のような姿が思い浮かぶ。名誉福徳、五穀豊穣、海難回避を与える神として、風神山では祀られている。

一方で、昔は風邪をもたらす妖怪としても考えられていた。農作物や漁業に被害を与える邪気を含んだ風が、人間の体内に入り風邪をひかせるとう考えがあったそうな。このことから、病気の「かぜ」を「風邪」と書くようになったらしい。

神様であったり、妖怪であったり、いろいろと忙しい風神様であるが、もうひとつの違う顔も持ち合わせている。それは、風邪薬のテレビCMのキャラクターだ。

●風神さん
そこに登場する風神様は、「風神さん」という名前を持つ。昔は「カゼひいてまんねん」が口癖で、よく風邪をひいていたが、風邪薬のおかげで健康体になった。それからは、風邪をひいている人を探して治すことを使命とし、仕事とするようになる。オフィシャルサイトが開設されるほどの人気ぶりだ。

風神さんには「風神Jr.」というひとり息子もいて、容姿は父親と瓜二つ(息子がいるなら、嫁がいるはずだ。やはり、嫁も風神さんと同じような緑色をした鬼の姿をしているのだろうか…)。

気になって調べてみると、近年のCMでは「女風神様」なるものが登場していた。ピンクと白を基調とした衣装をまとい、風神さんとはまるで似つかぬ、可愛らしい姿をしている。

まさか、このキュートな娘が風神さんの嫁なのか?(CMではIMALUさんが起用されている)

その後も調査を進めたが、真実をつかむことはできなかった。

●風の広場
風神さんと女風神様の関係について悶々と考えながら、風の広場から景色を眺める。そこには、広大な太平洋と日立の町並みが広がっていた。山の上から見下ろす海の眺めは、何とも気持ちが良いものである。

インフルエンザが流行ってきた。風神様が祀られた山から町を眺めていると、風邪をもたらす妖怪の風神様と、風邪を治す風神さんが、イタチごっこをしている様子が目に浮かんできた。
《久米成佳》

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