元・地方雑誌編集者。現在は農業をする傍ら、フリーライターとして活動している。
「赤城の山も今宵限り…」国定忠治の名文句。講談も演劇も見たことがない筆者だが、この部分だけは知っていた。そのため、山に興味を持つ前から「赤城の山」という山の存在を知っていた。
100mを超える高層ビルが並ぶ、埼玉県のさいたま新都心。その高層ビル群の傍らに、埼玉県の最低山があるという噂を聞きつけ、早速取材に向かった。
夏といえば。海? 川? キャンプ? 花火? それとも冷やし中華?
千葉県南房総市にある伊予ヶ岳は、その鋭い山容から様々な呼び名が付けられている。
房総のマッターホルンこと、千葉県南房総市にある伊予ヶ岳。その異名を付けられた理由を「体感」できるのが、東屋から南峰まで続く連続ロープ場である。
千葉県は南房総市にある伊予ヶ岳。この山は、低山のメッカである千葉県内において、「房総のマッターホルン」という異名を持ち、唯一「岳」の名が付く山である。
天狗山の天狗岩をよじ登るとすぐに、天狗山の頂上に出る。天狗山の標高は、わずか259m。それでも、視界が開けているから、眺望は素晴らしい。
両崖山をあとにして、天狗山、須永山、観音山へと転々(テンテン)と歩く。両崖山の高山感を味わったせいか、足取りは軽く、テンションも高い。
「低山だけど、低山じゃない」
さわやかな風、さわやかな空、さわやかな気温……。一年のうちで、もっとも「さわやかさ」に溢れた時期、それは5月である。
「今週の土曜日、ヒマ?」
表があれば裏があるように、光があれば闇がある。これは万物共通の真理であり、それは登山道でも同じことがいえる。福島県・檜山(標高510m)山行で、その真理が真理たる由縁を、身を持って証明してきた。
福島県の矢祭山は、一般的には登山の山とは知られていない。山麓にある矢祭山公園でのツツジや桜、紅葉を眺める山、もしくは、山の外側から岩稜を眺める山として知られている。
色とりどりの花が咲き、新しい緑が溢れ、1年でもっとも低山歩きが楽しめる季節・春。そのウキウキしてしまう季節の中で、さらにウキウキしてしまうのが、4月下旬から5月上旬にかけての大型連休(G.W.)である。
鍋足山の頂上付近は、岩が露わになっている。ゴツゴツした岩を、ガツガツと登山靴で踏み鳴らしながら登っていくと、松の木が生えた頂上に出る。
茨城県常陸太田市にある里美地区(旧・里美村)。この地域を走る国道349号線からは、小さな里山と、その麓に広がる水田地帯、そして、ぽつりぽつりと建っている民家…など、その名の通りの「美しい里」の風景を見ることができる。
日本有数の餃子の消費地であり、数多くの餃子店が軒を連ねる栃木県・宇都宮市。餃子の町にあるアルプスは、心なしか餃子のような形をしているように見えた。
宇都宮アルプスこと篠井富屋連峰の主峰・本山(もとやま・ほんざん/標高562m)。宇都宮アルプス随一の高さを誇るこの山は、宇都宮アルプス随一の眺望も兼ね備えている。
2017年3月下旬。野には小さな花が咲き始め、平地の景色に彩りが生まれてきた。庭先の小さな桜も花を咲かせ、ああ、今年も春がやってきた、と玄関先でくしゃみをしながら(花粉症)、春の到来をかみしめた。
「一粒で二度おいしい」のはアーモンドグリコだが、「一山で二山登れる」のは茨城県石岡市にある竜神山である。
染谷佐志能(そめやさしの)神社の本殿脇には、壁のように切り立った屏風岩がある。この屏風岩に、ちょうど指が入るくらいの小さな穴が二つ、不自然なくらいに綺麗に丸く空いている。
それは、筆者が山に興味すら持っていなかった頃のこと。祖父母の家が茨城県土浦市にあったので、何かとそちらの方面に出かけることが多かった。その道中の車窓から見える景色に、不思議な山があった。
時は鎌倉。今でいう茨城県笠間市にある佐白山に、正福寺という寺あり。正福寺には「百坊」といわれる強大な僧兵あり。
昭和の大スター「勝新」こと勝新太郎の代表作である「座頭市」シリーズ。子母澤寛(しもざわ かん)の小説「座頭市物語」が原作のこの作品は、その後平成の世になっても、ビートたけし、綾瀬はるか、香取慎吾という、やはり時代を代表するスターが演じてリメイクされてきた。
山に神社仏閣はつきものである。筑波山の男体山からの連なりに、こんもりとした小さな山・椎尾山(標高256m)がある。その中腹にも寺がある。
「山火事注意!」「自然を大切に!」「ゴミを捨てるな!」……等々は山の看板にありがちな文面である。
急勾配の階段を終えて、たどり着いた仏頂山の頂上に待っていたのは、360度のパノラマ風景… であれば、救われるのだが現実はそう甘くはない。
茨城県笠間市にある仏頂山(ぶっちょうざん・標高431m)と栃木県茂木町にある高峰(たかみね・標高520m)の縦走路は、階段が多くて有名なコースだ。
JR山手線の新橋駅で下車して、環二通り(環状第2号線)をぶらーり西の方角に向かって歩く。
筑波山に登った際に、やらなければいけない“儀式”がある。それは、「ガマ石への願掛け」だ。
2016年の大晦日から2017年の元旦にかけて、栃木県のとあるアウトドア施設で過ごした。
貴方がもし、筑波山に登ったならば、昼食は御幸ヶ原(みゆきがはら)で食べていただきたい。なぜならば、御幸ヶ原では、他にはないドラマチックなランチが食べられる…に違いないからだ。
多くの人々に愛される山は、多くの人々に登られている。
「西の富士、東の筑波」という言葉があるように、筑波山は、日本一の山・富士山と並び称されるほどの山である。
紅葉真っ盛り…の時期からちょいと遅れた晩秋の夜。日本百名山のひとつに数えられる茨城県の名山・筑波山(標高877m)に登ってきた。
生瀬の滝の上流を渡り、舗装路を歩いていくと国道に出る。国道を反対側に渡って小さなトンネルをくぐって、先を進むと月居山(つきおれさん)の登山道が始まる。
低山ばかりの茨城県といえど、玄人登山者でも満足できるであろう山がいくつかある。
「御岩神社に行ってきました~♪」と周囲の人々が、SNSでこのような書き込みをしているのを近年よく見かけた。書き込んでいるのは主に女性で、何やらパワースポットとして御岩神社が全国的に有名になっているらしい。
三条の滝へのトレッキングを終えた後は、見晴エリアで休憩を取った。見晴は、尾瀬ヶ原の中で最も山小屋が密集しているエリア。その山小屋の密集具合たるや、まるで小さな村のようだ。そこでは、多くの登山者が疲れた体を休めていた。
鳩待峠から山の鼻、ヨッピ橋、東電小屋まで歩き、帰りは見晴方面をぐるりとまわって鳩待峠へ。当初予定していたルートはこんな感じだった。