元・地方雑誌編集者。現在は農業をする傍ら、フリーライターとして活動している。
「あ~、閑居したい!」
地域の食材をふんだんに使った料理を、その地域で食す。それは、高級料亭や高級レストランで食べる食事と同等の、いやそれ以上の贅沢な食事のように思える。
それは、映画『崖の上のポニョ』のDVDがレンタル解禁となった時期の出来事である。当時の筆者は、複合型書店(レンタル屋と本屋が一緒になった店)で働いていた。
「日本百名山踏破は無理だけど、全国の最低山を踏破するのは可能ではなかろうか?」
「玄関開けたら2分でごはん」というフレーズが印象的なCMが過去にあったが、今回登った茨城県で最も低い山、標高17.4mの天神山は「登山口から1分で山頂」であった。
最低山。誤解のないように最初に書いておくと、「最低な山」のことではない。その地域で、「最も・低い・山」のことである。
秋の彩りが里山まで降り始めたころ。ふと、木の温もりを肌で感じたくなる。そこで、とあるイベントに参加してきた。
山で紅葉を見る? しかも、百名山?
以前、仕事で福島県に滞在したことがある。
その際に、地元の方に安達太良山はどこかと訪ねた。
福島県中部の二本松市にそびえる安達太良山(標高1700m)は、日本百名山、新日本百名山、花の百名山、うつくしま百名山に選定されている名山である。
茨城県常陸大宮市にある陰陽山。「いんようさん」と読むが、正式な読み方は最近知ったばかりだ。今までは「おんみょうさん」と読んでいて、陰陽師と何か関係があるのかと期待をしていたが、まったく関係ないようである。
茨城県常陸大宮市と栃木県那須郡那珂川町の境(県境)にある鷲子山。その頂上付近にある鷲子山上神社は、県境にある神社として有名だが、フクロウの山としても有名である。
茨城県常陸大宮市と栃木県那須郡那珂川町の県境にある鷲子山(標高468m)および鷲子山上神社は、「栃木百名山」「茨城百景」「日本の自然百選」「栃木の景勝百選」といった数々の華々しい「百選」に選定されている。
前回ご紹介した峰寺山のすぐ近く、同じく茨城県石岡市と桜川市の境には、弁天山(414.11m)という山もある。
8月が終わり、暑さも急激に和らいだ。そろそろ山にでも登ろうかと向かったのが、茨城県の石岡市と桜川市の境にある峰寺山である。
茨城県の片田舎に住んでいるとはいえ、山に登らなければ自然と接する時間は少なくなる。
てん-ぐ(天狗)…1.深山に棲息するという想像上の怪物。人の形をし、顔赤く、鼻高く、翼があって神通力を持ち、飛行自在で羽団扇を持つ。
2.高慢なこと。自負すること。また、その人。
盆が過ぎ、暑さが和らぎ、日が沈む時間が早くなる。夜には秋の虫の鳴き声が聞こえ、そろそろ夏も終わりかと思っていたら、カー・ラジオから森山直太郎の「夏の終わり」が聞こえてきた。
いろは坂をくねくねと登った先に、待っていたのが中禅寺湖と日光連山。日光白根山(2,578m)と共に、日光連山を代表する山として知られているのが、日光男体山(2,486m)である。
標高の高い山から眺める景色。それは、「最高!」という言葉で表現しきれないほどに最高であり、いつまでも眺めていたいものである。
高山。それは、筆者にとって未知の領域である。
1918年、筑波鉄道によって茨城県南部の主要都市・土浦市と、同じく西部にある岩瀬町(現・桜川市)が、筑波線という一本の鉄道路線によって結ばれることになった。
雨引山を下山していると、ゴーンと鐘の音が聞こえてきた。16時を知らせる楽法寺(通称:雨引観音)の鐘の音だ。この鐘の音の大きさが、時刻を知らせるとともに、雨引観音が近いことを知らせてくれた。
その日の茨城県の天気予報は曇りだった。前日夜から降り続けていた雨は朝方には上がり、午後からの降水確率は20%。午前中は予定があったので、午後から御嶽山経由で雨引山に登ることに決めた。
梅雨まっさかりの7月上旬の茨城県。週末に雨がぶつかることが多く、なかなか山歩きをする機会がない。
時は明治。近代を代表する思想家・岡倉天心(1862~1913)は、北茨城市の五浦海岸の景観に魅了され、この地に住居を構えた。
栄蔵室(えいぞうむろ)にある富士見の展望台で休んでいたときのこと。素敵なご夫婦が筆者たちのあとからやってきた。
常磐道を北茨城ICで下り、「花園渓谷」と書かれた看板に従って車を走らせる。
「茨城県最高峰 栄蔵室(えいぞうむろ)山頂 882m」と書かれた看板の写真を、山の本で見た。その写真を見て、「はて、茨城県の最高峰は八溝山(1022m)では?」と不思議に思った。
奥久慈。茨城県と福島県の県境付近の久慈川に沿った地域が、そのように呼ばれている。
熊野神社と書かれた鳥居をくぐり、長くて急な階段を登る。山の神社へと続く階段は、どうしていつも急なのだろうと思う。
新緑の季節、5月。
朝房山は、案外魅力的な山ではないか。登ってから1カ月ほど経った今になって、そう思う。
人っ子一人歩いていない登山道。わかりにくい道しるべ。里山特有の道迷い。猪が残した土を掘り返した後。今にも蛇が出てきそうな藪の中。
家の近くに海があれば、どこまでも続く水平線を、窓越しから眺めることができる。
ちょこっとした山だからこそ、ちょこっとした楽しみ方がある。
茨城県にも浅間山がある。ただし、「あさまやま」ではなく、「せんげんやま」と読む。
春到来。春といえば、桜である。桜といえば、花見である。
「おらげにいこう」と言われ、「自宅に誘われているのだな」と理解できる人は、立派な茨城県民である(もしくは同様の方言のある地方出身の人)。
雪山。