【小さな山旅】日光男体山のあれこれ…日光男体山(2) | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【小さな山旅】日光男体山のあれこれ…日光男体山(2)

オピニオン コラム
日光男体山。茨城県から見ると、台形のような山容をしているからわかりやすい。写真は戦場ヶ原付近から撮影。
  • 日光男体山。茨城県から見ると、台形のような山容をしているからわかりやすい。写真は戦場ヶ原付近から撮影。
  • 山頂付近からの眺め。森林限界を越えた途端に見晴らしが良くなる。登りの最中に後ろを振り返ると、この景色が待っていた。
  • 同じく、山頂付近からの眺め。中禅寺湖が美しい。
  • 8:40ごろ、山頂到着。二荒山大神。
  • 山頂でゆっくりしていたら…。あっという間に雲が広がる。午後の天気予報は雨だった。
  • 日光男体山には裏登山道もある。(今回は、登り・下りともに表)火山一家の山々を眺めながら歩くことができる。
  • 方位盤。晴れた日ならば北アルプスや南アルプスまで見渡せるらしいが。
  • 山頂に突き刺さっているステンレス製の剣。かっこいい。
いろは坂をくねくねと登った先に、待っていたのが中禅寺湖と日光連山。日光白根山(2,578m)と共に、日光連山を代表する山として知られているのが、日光男体山(2,486m)である。

日光男体山は、日本百名山のひとつにも数えられ、円錐形をした裾野が広い独立峰(火山)だ。栃木県では日光白根山に次いで2番目に高い山であり、関東以北でも2番目に高い標高を誇っている(1番目は日光白根山)。

その堂々たる山の姿は、空気の澄んだ冬の晴れた日には、茨城県の鉾田市からでも確認することができる。同じく日光連山の女峰山(2,483m)と対になった山で、他にも大真名子山(2,375m)、小真名子山(2,322m)、太郎山(2,368m)を要し、これら一帯で「火山一家」を形成しているのも特徴的だ。信仰登山の山としても有名で、登山口は二荒山神社にあり、山頂には奥宮がある。

山頂にはステンレス製の剣が刺さっているが、実は現在刺さっているのは2012年に設置されたもの。以前に刺さっていたのは鉄の剣であったが、2012年に腐食の為にに折れてしまったらしい。ちなみに、以前の鉄の剣を奉納したのは、茨城県結城市の人であるという。

…と、ここまでウィキペディアを活用して日光男体山に関するあれこれを書いてみたが、登る前は知らなかった情報が多い。書いた後で素晴らしい山であったことに気付かされたのと同時に、ウィキペディアの情報量の多さにも改めて気付かされた。

日光男体山の素晴らしさは、もはや山単体で観光名所になるほどだ。観光名所といえば、日光男体山が位置する日光市が世界的な観光地である。

中禅寺湖に日光東照宮、そして戦場ヶ原。日本三大瀑布の華厳の滝、湯滝、竜頭の滝。日光湯元温泉に鬼怒川温泉。日光江戸村や東武ワールドスクエアといったテーマパークもある。

魅力のない都道府県として名を馳せている茨城県在住の筆者からすると、これだけの観光資源が揃っているのは羨ましい限りである。(でも、その栃木県ですら魅力度ランキングは下位である。何故?)

ならば、登山ついでにその観光資源の甘い汁を少しでも吸おうと思うのは当然であろう。だが、日光男体山の強烈な登りにコテンパンにやられてしまった筆者の足では、そう遠くに行くのは難しい。同行してもらったK嬢に勧められるがまま、近隣の観光を楽しんだ。

下山後の昼食は、某有名ホテルの1,750円もするカレーを食し、登山の疲れは日光湯元温泉で癒した。旅行気分も一緒に味わえて、疲れも吹き飛びそうな心持ちで帰路を辿ろうとしたところ、事故渋滞に遭遇する。

げんなりとしたが、これもまた、旅の風情か。眠い眼を擦りながら運転し、どうにかこうにか日光市を後にしたのであった。
《久米成佳》

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