ネパールの首都カトマンズから旅を続けて約2週間が過ぎました。
日本人にはなかなか馴染みのない長期休暇ですが、私の現在、住んでいるオーストラリアでは、2、3週間休暇を取るのは当たり前。今回のこのツアーは全行程で3週間、日本で仕事をしていた時には考えられなかった有意義な時間を過ごすことができました。またヨーロッパからのメンバーも多く3週間の休暇は当然のように取って参加していました。
●第二のゴールを目指して
さて、私たち一行は、第一のゴールであるヒマラヤ山脈の一部トロング・ラ(標高5416m)を制覇、その後はオフロード・.ドライブとトレッキングを楽しみながら下山を進めます。
そして今回の第二のゴールがプーン・ヒル(標高3200m)です。アンナプルナ連峰、ダウラギリ山(標高8167メートル)、マチャプチャレ(標高6690メートル)などのネパールの山々が目の前に広がる展望台でネパールでは有名なコースになっています。
朝日を見るのが目的でしたから、朝は5:30にバンガローを出発。久しぶりの防寒の装備です。30分ほど上り階段を進むと、夜空は少しずつ色が変わり始めてきました。また雪の被った山々の山頂付近には朝日があたりピンク色になっています。
プーンヒルの頂上ではすでにたくさんの人が朝日を見るためにカメラや望遠鏡を構えていました。言葉にならない、雪と朝日の美しさ、360度見渡す限りです。
山を下りてきた人々がなぜ、またここを目指して登ってくるのか、その答えは目の前に広がっていました。私たちは、30分ほど朝日を眺め再びバンガローを目指して下山します。
朝ご飯にはいつもと同じメニューを選んだはずなのに格別に美味しく感じたのは、朝早くからのウォーキングと素晴らしい朝日のお蔭でしょう。朝食後、私たちメンバーは再び下山を始めます。朝の冷え込みとは一転しトレッキング最中にはジャケットなしの夏装備で十分です。
途中、ランチ休憩を取りながら更に下山。この日は川沿いのバンガローに宿泊です。
私はバンガローで休憩を取っている間にも他のメンバーは川に泳ぎに行きました。後で聞いた話では、メンバーほとんどが童心に返り川で泳いでいたそうです。
田舎のあぜ道のような場所にあるバンガローの周りでは、夕飯の支度時間の煙が日本の田園風景を思い起こさせる風景でした。
夜はネパール料理ダルパッドをネパール風に食べるという実習。メンバーのほとんどが手で食べる習慣がなく初体験です。
●ネパール風の食べ方
ネパールでは食事は右手と決まっています。
1.フィンガーボールで指を洗います
2.ダルパッド(ご飯・スープ・野菜料理が盛り付けられている一皿料理)のご飯にスープをかけ、さらに野菜料理などのおかずをそれに混ぜ合わせながら食べます
スープがかかったご飯を手で食べるというのはたいへんでしたが、メンバーは初めての食べ方にテーブルを汚しながらでも楽しく食べていたようです。
2週間もの間、私たちの荷物を運んでくれた運搬係のポーターとの夕食はこの日が最後。食事の後は、飲んで踊っての大宴会となりました、がネパール人は朝も早いのですが、夜も早い。大宴会も早くからお開きとなりました。
私たち一行は本格的なトレッキングが終わり翌日からはメインがバスなどの移動となりました。ネパールの交通は日本やオーストラリアの交通事情とは異なり、トレッキングとはまた違った楽しい体験になるはず。そして三度目のゴールは空の上からエベレストを見ること。お天気に恵まれれば世界一のエベレストを眺めることができるはずです。
(続)
《Asami SAKURA from Australia》
page top