憧れのネパール…寄り道を楽しむ下山、街へ戻る | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

憧れのネパール…寄り道を楽しむ下山、街へ戻る

オピニオン コラム
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ネパールの首都カトマンズから旅を続けて10日目、私たちグループはヒマラヤ山脈の一部トロング・ラ(標高5416m)を制覇しました。この後はオフロードのドライブも楽しみながらのトレッキングで下山です。

トロング・ラで今回のゴールを果たした私たちは、反対側への下山をスタートしました。トレッキングで登ってきたメンバーはかなり疲労をしている様子。それに比べ、私は4500m前後から続いていた高山病の初期症状はすでに消失、足取りも軽くなっていました。乗馬で登ってきたことが幸いして、下るための体力は温存できていたように思います。

目の前に広がる風景は、今まで見てきた森林から砂漠へと変化。体感気温も降りるにつれて暑さを感じるほどに。そして約3時間をかけてムクティナ(標高3800m)の街まで降りてきました。道路の両側にはホテルや店が並びます。

●高山病の初期症状は消失
身体が慣れたのか、薬が効いたのかわかりませんが、頂上からほぼ消失。朝ご飯にゆで卵を必ず食べたかった気持ちも、症状の完治とともになくなりました。あの時ほどゆで卵が美味しく感じたことはなかったです(笑)。

●物価は安く、とにかく売りたいお店が多い
物価も都市部に比べると安く、ストールが100ネパールルピー(約100円)。ディスカウントしてもらうのが申し訳ないくらいの値段ですが、値下げ交渉です。山間部のお店よりも買ってもらいたいと積極的な売り子が多く、「安くできないならいらない」というと値段は下げてくれました。でも、最初から100円以下ですから、あまり下げてもらうのも申し訳ないくらいでした。

●クレジットカードが使えない不便さ
クレジットカードがほとんど使えず、お店では現金の支払いでした(大きなレストランやホテルは除く)。またクレジットカードのキャッシングもできず、ほかのメンバーからお金を借りる羽目に…。

私が住んでいるオーストラリアでは、カード社会のためクレジットカードやデビットカードが日常的に使われています。ネパールで現金しか使えないことに不便を感じました。



●ネパールのオフロードを4WDで
舗装道路よりもオフロードで狭い道が多く、対向車とすれ違うのがやっと、という場所が多くありました。交通機関が十分に発達していないネパールでは、隣国インドやチベットへはバスでの移動。トレッキング中もバスや4WDのクルマが満杯の人を乗せてすれ違うことも。

私たちメンバーは下りでこの4WDオフロードを体験。小型バスに18人が乗り、身動きが取れない満員状態のクルマでの移動をしました。悪環境、オフロードでのドライバーの運転は見事なものでした。

行った時期にはちょうど石油不足だったため、街のガソリンスタンドは長蛇の列が。中にはクルマを置いて、待ち時間をほかの場所でつぶすドライバーも。数時間、数日または1週間…いつガソリンが入れられるのかわからない状況でした。

●時間通りに来ない公共のバス
今回の旅のところどころで公共バスを使いましたが、時間通りには来ないのが普通のようでした。待つこと30分~1時間、やっと来たバスが走るのは狭いオフロード。これらの交通機関や環境は日本、オーストラリアとまったく違います。

●フルーツが食べられるありがたさ
山頂付近で食べられるフルーツはリンゴのみ。寒さのためそれ以外のフルーツが育たないのです。フルーツを使ったデザートはアップルパイ。オーストラリアは果物が豊富な国なので、フルーツがほとんどないことに慣れるには若干時間がかかったように思います。

ムクティナ(標高3000m)くらいまで降りてくるとフルーツの種類が豊富になり、街には果物屋も点在していました。

●雨具やカメラの防水カバーが重宝
私たちが登った時期、10月は山頂付近(5500m以上)では時折雪が降るものの比較的天気は安定。幸いにも目指したトロング・ラまで快晴の日々でした。でも、山間部での星空撮影を期待していたのですが、体調が不調だったこと、夜の睡眠が不可欠だったことで今回は断念。

下山を開始した10月後半は、曇り空や豪雨、山頂付近では吹雪もありました。トレッキングには使わなかった雨具や折りたたみ傘、またカメラの防水カバーも重宝しました。
《Photographer Asami SAKURA》

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