【小さな山旅】だって、低山だもの…茨城県・西金砂山(2) | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【小さな山旅】だって、低山だもの…茨城県・西金砂山(2)

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安龍ヶ瀧。龍の爪痕がはっきりと。
  • 安龍ヶ瀧。龍の爪痕がはっきりと。
  • 西金砂神社を更に奥へ進むと、鳥居がある。
  • ところどころにある、木の看板。
  • この、テープの道しるべには、2度ほど助けられた。
  • 耳をすませば、川のせせらぎが…。聞こえてはこなかった。
  • 登ったのは、5月下旬。水量があまりにも少なかったのが残念。
山に行けば、大小違えど大抵沢が流れている。

沢が流れていれば、大小違えど大抵滝がある。

茨城県常陸太田市にある西金砂山には、「安龍ヶ瀧」という滝がある。そして、森林浴コースという、その滝のすぐそばまで行けるルートがある。

■安龍ヶ瀧

森林浴コースは、西金砂神社の奥にある2キロほどのコース。滝に行き着くまでには看板が何箇所も設置してあり、看板以外にも黄や赤のテープがあって、そこにはご丁寧に道順も記されている。

安龍ヶ瀧には、安龍の爪痕と言われる”おう穴”がふたつ。ここに龍が爪をかけて、空へ舞い昇ったという伝説がある。水量が多い時は落差もあるため迫力充分、冬には氷瀑を見ることもできるという。筆者が訪れた時は、残念なことに水量が少なかったが、それはそれで龍の爪痕がはっきりと見て取れて、見事な風景であった。

■山登りの実感

低山を歩いていると、このような素晴らしい風景に出会うことが、しばしばある。山頂からの眺望はもちろんのこと、苔むした森の風景や、川の流れる様、そして音。新緑の季節の木ノ葉は、透明度が高く、キラキラと輝いており、冬になって落葉樹が葉を落とせば、夏には見渡せなかった遠くの景色を見せてくれる。大きな岩はそこにあるだけで異様な存在感を放ち、突き出した岩稜は山の高さからは想像しがたいほどに圧倒的だ。

これらの風景を眺めると、「ああ、”山”に来たんだな」という実感が得られる。

しかし、低山では自然の優美で雄大な風景だけではなく、なんとなく滑稽な風景や光景に出くわすことも多い。

あちこちにある踏み跡やテープ(迷ってしまうがな!)、
あまり必要性を感じない鎖やロープ(親切といえば親切なんだけれども)、
やぶ漕ぎ覚悟な正規ルート(ここは絶対違うだろ! というルート)、
展望のない頂上(木に遮られて何も見えない)、
頂上感のない頂上(標識なし、展望なし、感動も少なし)、
キジとかイノシシとかマムシとか(普通にいる。オオスズメバチが最恐)、
一人で来ている中学生くらいの子どもとか(辺鄙な山にいた)、
犬の散歩をしている近所のおじさんとか(こっちは山装備で来ているのに、めっちゃ軽装)、
ものすごく健脚な老人とか(こっちはヘトヘトなのに)…。

これらの光景に出くわすと、「ああ、”低山”に来たんだな」という実感が得られる。
《久米成佳》

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