【小さな山旅】遠くにフィリピンが見える?…千葉県銚子市・愛宕山 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【小さな山旅】遠くにフィリピンが見える?…千葉県銚子市・愛宕山

オピニオン コラム
頂上というか、屋上からの景色。その1
  • 頂上というか、屋上からの景色。その1
  • 地球の丸く見える丘展望館。銚子市の愛宕山頂上に位置している
  • 登山口というか、入場口というか
  • 頂上というか、屋上からの景色。その2。屏風ケ浦がすばらしい
  • 頂上というか、屋上からの景色。その3。この方向にフィリピンが
  • 方位盤。フィリピンが赤い
  • 「フィリピンが見えるのか!」と期待せずにはいられない
  • 展望マウント。ここがピークといえば、ピークになる
成田山(山じゃなくて寺?)、丸山(神社?)と登ってきた千葉県北総部低山の旅。最後の目的地は、北総部一高い山の愛宕山(あたごやま)だ。標高は73.6m。

●千葉県北総部一高い山
銚子市にある愛宕山は、千葉県最高峰である南房総市の愛宕山(408.2m)と読みも表記も同じだが、北総部一といっても70m級の超低山。やはり千葉県は低山のレベルが高い。

愛宕山の山頂には「地球の丸く見える丘展望館」があり、その屋上からは名前の通り「地球が丸く」見えるという。これは是が非でも行きたい。犬吠埼灯台や屏風ケ浦の景色など愛宕山周辺には観光スポットも多く、それら海岸沿いのスポットを巡ってから、愛宕山へ登るというハイキングコースもあるようだ。

展望館のすぐそばには駐車場があるので、車でスイスイと登れてしまう。低山ハイクの旅なのだから、まさかそんなことはしないと思われるだろうが、しっかりと車で登らせて頂いた。

●地球の丸く見える丘展望館
登山口ならぬ展望館の入場口に到着。入山料ならぬ入場料を払って、早速山頂というか展望館の屋上を目指す。頂上へはロープウェイでもなければケーブルカーでもなく、エレベーターで登る。エレベーターで山登りとは、なかなかできる経験ではない。

頂上(展望台)に到着すると、目の前にパノラマ風景が広がる。方位盤を見ると、なぜだかフィリピンの地形が赤く記してあり、その方向の壁を見ると、「フィリピン」と書かれた標識があった。

(もしや、フィリピンが見えるのか?)

その方角の先に、うっすらと陸地が見える。

(おお!アレはまさにフィリピン!)

と感動していたが、不信に思ってスマートフォンを使い調べてみると、さすがにフィリピンは見えないとのこと。フィリピンがピックアップされているのは、銚子市がフィリピンのレガスピー市と姉妹都市の関係にあるためらしい。


頂上というか、屋上からの景色。屏風ケ浦がすばらしい

ともあれ、展望館というだけあって、頂上からの展望は最高だ。長旅で(?)荒んだ心も洗われる。しかし、本当に地球が丸く見えるのか。

うーん…。見えるといえば、見えるけれど、見えないといえば、見えない。

いや、せっかくここまで来たのだから、なるべく地球を丸くみたい。ならば、丸く見えると思って見れば、丸く見えるに違いない。なるほど、試してみると、丸く見えないこともない。丸く見えたことにしておく。

下山ルートも登りと同じで、エスカレーターであっという間。これほど楽な登山はない。

いや、そもそも登山なのか、観光なのか。手段はどうあれ、山に登ったことは確かなので、登山ということにしておこう。
《久米成佳》

編集部おすすめの記事

page top