【インタビュー】レースクイーンの仕事…サーキットを彩る女性たち | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【インタビュー】レースクイーンの仕事…サーキットを彩る女性たち

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【インタビュー】レースクイーンの仕事…サーキットを彩る女性たち
  • 【インタビュー】レースクイーンの仕事…サーキットを彩る女性たち
  • 『グローバルMX-5カップジャパン』第3戦にレスポンスチームが参戦(2017年6月18日)
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モータースポーツの世界で、サーキットに華を添える女性といえばレースクイーンですね。

スターティンググリッドに並ぶクルマの脇に立ち、レースを控えるドライバーにパラソルをかざす姿が印象的です。でも、それ以外に彼女たちはレース中はどこで何をしているのでしょう?

レースも毎日開催されているわけではないので、レース日以外の過ごし方も気になります。

ツインリンクもてぎ(栃木県茂木町)で6月18日に開催された『グローバルMX-5カップジャパン』第3戦には、レスポンスチームの応援に4名のレースクイーン、遠藤香(かおる)さん、鈴木あかりさん、浅香ななみさん、斎藤みどりさんが駆けつけてくれました。

決勝レースが始まる前、素朴な疑問をぶつけてみました!(聞き手はCYCLE編集部・五味渕秀行)

左から鈴木あかりさん、遠藤香さん、浅香ななみさん、斎藤みどりさん

---:4名もレースクイーンの方がそろうと壮観ですね! レースクイーンを見ると背が高いな~って思うのですが、間近で会うと意外とそうでもないと感じました。まず、皆さんの身長を教えてください。

遠藤さん「私は162cmです」

鈴木さん「167cmです」

浅香さん「160cmです」

斎藤さん「167cmです」

---:やっぱり実際の数字を聞くと特別大きくはないですよね。

斎藤さん「ドライバーさんはマシンに乗る関係でけっこう小柄な方が多いじゃないですか。私たちヒールを履いているレースクイーンと一緒に写真を撮ると、巨人と撮ってるみたいになって(笑)。その印象が強くて、デカいって見えますよね」

浅香さん「逆に(背が高い)外国人のドライバーさんに傘をさすときに、ちょっと気持ち背伸びしながらするようなことが私はありましたね」

グローバルMX-5カップジャパン第3戦に挑んだレスポンスチーム。ボディには『CYCLE』のロゴも!

---:なるほど。傘を長い時間さすのは体力も使うでしょうし、背伸びもしていたら大変そうですね。仕事で辛かった経験はありますか? 

鈴木さん「辛いことはあるかな…。足が痛いとか寒い、暑い。最近はパラソルを持った次の日には筋肉痛です」

---:想像以上に肉体労働のようですね…。

鈴木さん「あれ自体が重かったりするんですよ。軽いものもあるけど…。重たいものは両手で持ってもいいのですが、“片手で持って左手は添えるだけ”みたいな気持ちが自分の中にあるので、片手で持っていると腕がプルプルしてきて筋肉痛に(笑)。風にあおられても必死に止めたりしています」

遠藤さん「辛いことではないですけど、私が担当した選手がグリッドを挨拶回りで走ったんですよ。走り回るので、それに追いつかなくちゃいけないから、(追いかけて自分も走って)アア~ッみたいなことがありました」

---:遠藤さんも一緒に走らなくちゃいけなかったわけですね?

遠藤さん「そうです。(ドライバーに)傘をさしながら歩かなくちゃいけないから、それで私も走り回りました」

---:それ大変そうですね~。

遠藤さん「ちょっと疲れました。ヒールで追いかけ回して…。面白かったけど」

---:ところで皆さん、レース中はどこで何をしてるのでしょう?

遠藤さん「ピットでテレビの画面を見ながら順位を確認したりしていますね」

鈴木さん「チームによりますが、だいたいレースクイーンは自分のチームの順位を気にしています。あと、メカニックさんとかがお腹が空いたときに食べられるようにおにぎりを握ったりとかもしてますね」

ピットからレース状況を見守ります

松田秀士選手がハンドルを握るレスポンス号

---:おにぎりはチームの方々も嬉しいですね! “レースクイーンあるある"みたいな、この職業ならではのクセとかありますか?

斎藤さん「写真を撮るときのポーズじゃないですか?」

浅香さん「コンパニオン立ちみたいな、足が綺麗に見えるようなポーズがあります」

斎藤さん「手を重ねちゃうとか、やたら頬とか髪を触って写真を撮るとか。普段絶対そんなことしないのに(笑)」

鈴木さん「私だけかも知れないけど、クルマが展示してあるアミューズメントパークの写真スポットなどに行くと、私はエアパラソルして撮っちゃう。クルマがあると(パラソルを)持ったフリしちゃう」

斎藤さん「手を添えちゃうよね、クルマに」

浅香さん「指先もピンッ!って(笑)」

素敵な立ちポーズ。皆さん決まってますね!

---:レースクイーン以外のお仕事は何をやっていますか? 土日はイベントコンパニオンとして展示会などのお仕事もありそうですが。

遠藤さん「みんな撮影会をやっていますね。私は最近は(UpLiveで)ライブ配信したりしています」

浅香さん「でも平日もけっこう展示会があるんですよ」

斎藤さん「(企業向けは)平日が多いですね、逆に」

---:そうなんですね。オフの日は何してますか?

遠藤さん「ライブ配信以外だと、あとはカラオケ行ったり、ショッピングとか」

鈴木さん「引きこもります…」

---:えっ?

鈴木さん「完全にオフです。スイッチをオフにして充電…」

浅香さん「私は家にネコが2匹いるので、その子たちと一緒に過ごしています。そんなに外には出ないですね」

斎藤さん「イヌを飼っているので、イヌと遊んでいると一日が終わります。眺めたり遊んだりしていると終了します」

---:皆さん意外とインドアなんですね。やはりイベントで全国各地へ出かけることが多いから、その疲れを癒す時間も必要ですものね。遠藤さんはこの前は中国のレースにも行ってましたよね?

遠藤さん「北京に行ってました!」

皆さんとても仲が良く、空き時間で自撮りしている姿が楽しそうだったので1枚お願いしました

---:皆さんのお仕事を支える好きな食べ物は何ですか?

遠藤さん「梅干しが大好きです。梅関係全部好きです」

鈴木さん「カツ丼!」

浅香さん「私は白米。ご飯が好きです」

---:遠藤さん、そこで梅を食べ始めないでくださいよ!(笑)

遠藤さん「カリカリ梅も干し梅もなんでも好きです!」(そしてバッグから出した梅を美味しそうに食べてました)

斎藤さん「私はおしゃれじゃないホットケーキ。パンケーキとかじゃなくて厚焼きの。口の中にギュッと詰めて、口の中をパサパサにするのが好き(笑)」

---:皆さん個性が出てますね。さて、仕事する上で気をつけていることは何ですか?

遠藤さん「とにかく楽しむ!」

鈴木さん「常に笑顔を絶やさず」

浅香さん「笑顔と、ちょっとでも具合が悪いなと思ったらすぐ病院に行って、早めの予防をしますね」

斎藤さん「体調管理と仕事中は礼儀とかじゃないですか。それは大切にしています」

鈴木さん「それが資本というか、それができていないと色んな方と関わりを持つので、常識というか社会人としてのマナーをキチンとやっていないとレースクイーン業務にも支障が出たりしますね」



---:最後に、レースクイーンをやっていて良かったこと、嬉しかったことを教えてください。

遠藤さん「レースだと優勝したりすると一緒に表彰台に登れたりするので嬉しいです。みんなで感動して泣いちゃったり。チームの一体感もあっていいですね」

浅香さん「間近で選手やメカニックさんのお話を聞いて、これまでレースがわからない部分もあったのですが、わかりやすく教えてくださったり、一緒に喜んだり悲しんだりして、チームの一員として扱ってくれたことが嬉しかったです」

斎藤さん「テレビでマシンが走っているのを見ても『オーすごい!』って感想だけでした。でも実際にレース会場に来て見ると目で追えないスピードで想像以上に速くて。こんなにエンジンの音が大きくて、タイヤの擦れる音やオイルの臭いを感じて、みんなの鬼気迫るピットの中を見ることができました。どのお仕事もそうですが真剣さを目の当たりにして、自分も高まるような気持ちになることができました」

鈴木さん「ドライバーさんは命をかけて戦っています。その一員としてサポートする業務でレースクイーンをやらせてもらって、それが自分にとってありがたいことだし、1位になれることがスゴく嬉しい。(優勝まで)もうちょっとだったと気は悔しい思いもみんなで共有できるし、そのサポートができることですね」

---:ありがとうございました。これからもレースを盛り上げていってくださいね!

皆さんの応援でレスポンスチームは3位入賞でした!
《五味渕秀行》

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