【Next Stars】海の上をなでる感覚とは…ウインドサーフィン鈴木文子選手 4ページ目 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【Next Stars】海の上をなでる感覚とは…ウインドサーフィン鈴木文子選手

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ウインドサーフィン鈴木文子選手
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■チューニングが一番大事

---:その日の風を見て、チューニングもしていくわけなんですね。

鈴木:そうです、風と波とに合わせて。あと潮の流れとかにもよって違うので。ウインドの場合は、ボードの下にフィンといって、水の流れの抵抗になるような、車でいうとタイヤみたいな感じの役割を果たすものがあります。だから例えば、雨の日用とか雪の日用というのもある。まぁ潮の流れとかそういうのになるんですけど、それによってそのフィンを変えていきますね。ウインドはセイルとこのボードよりも、このフィンが一番大事なんです。

---:それを変えると、どう特性が変わってくるのですか?

鈴木:そうですね、ボードの動き。ボードを浮かせなきゃいけないんです。普通、風がないときはべちゃーってなってますよね?

---:べったりじゃなくてこう浮かせる?

鈴木:そうです。その浮きがノーズと言うんですが、ボードの先端が上がるように浮かせて乗る方と、全体的にバランスよく上げる浮かせ方があり、フィンの硬さによって変わってくるんです。





---:これで変わるんですか?

鈴木:変わります。長さと硬さによって。それが変わると、ボードが浮き上がってくると。浮かないと海の上を走っていくことができないので、スピードが遅くなる。いかに浮かし続けられるかというのが大事です。この状況を保ち続けるっていう。だけど、ちょっとでもボードの先端が下がってしまったりすると、滅多にはないですが、もうそのまま60キロくらいのスピードで前にふっとばされたりします。

---:じゃあ体を鍛える部分も必要になってくるのですね。ただそれだけではなく、空気を読んでチューニングを決めるセンスも必要になりますね。

鈴木:そうですね。最初はそこの域には、なかなかならないんですけど。やっぱり私は、今はフィンをとにかく大事にしています。フィンの調節は、経験がとにかく必要で。海面なので、同じ海面って2度とないんですよね。いろんな海面と風を経験しなきゃいけないから、やっぱりこのスラロームの競技、あんまり若い人よりはちょっと年齢が高めです。他の競技に比べると。タクティクスが無いと、ちょっとなかなか一番とかになれないです。

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《大日方航》

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