「海の上をなでる」。この感覚はおそらく競技をするものにしかわからないだろうが、少しでもその心情に迫ってみたい。
■ウインドサーフィンって?
---:ウインドサーフィンとはどういった競技、スポーツですか?
以下、引用。”ウィンドサーフィンとは、セイルボードとセイルを接続した専用の道具を使用して、風を受けたセイルに発生する揚力と重力により波の斜面を滑り降りる推進力を主な動力源として水面を滑走するウォータースポーツである。ヨットとサーフィンを融合・発展させたスポーツである。ウィンドサーフィンをする人のことをウィンドサーファーという。”
鈴木選手(以下、敬称略):サーフボードみたいなボードがあるんですけど、それにヨットの帆を付けたような形です。3つぐらい種目があり、私はスラロームといって、風上から風下のほうに向けて、とにかくスピードをつけて、決められたマークを回って、誰が一番早いかを競う競技に取り組んでいます。最もウインドサーフィンの中でスピードを求められる競技です。
イメージとしてはスキーとかのアルペン大回転みたいな感じです。坂の上から下っておりてくるような感じですね。その決められたマークを、人数はそのときによりますけど、10人ぐらいで攻め合っていきます。
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---:海にポールか何かがあるのですか?
鈴木:ブイと言い、浮輪のでっかいものなんです。それが大体4つぐらいあります。そこを回ってフィニッシュするという展開になっています。会場に線は引いていないのですが、見えないラインがあるんです。そこの手前で、みんなストップウォッチで時間をまず決めて、4分前という旗が揚がってるので、それを見ながら、ゼロのタイミングで切ってスタートをします。スタートがちょっと難しいんですね。ジャストで切らないといけないので。
---:フライングを取られちゃう?
鈴木:そうですね。フライングはよくあります。
鈴木選手を応援!
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