---:この競技に出会ったきっかけは?
鈴木:YMCA海洋科学専門学校というマリンスポーツのインストラクターを教育する学校に入り、そこの授業の一環でウインドサーフィンに出会ったんです。ヨットとかサーフィンとかあったんですけど、その中ではウインドサーフィンが最も自分に合っていたんで、2年目はそれを続けました。卒業して、そのままインストラクターの仕事に就きました。
---:インストラクターから競技を始めるようになるにはどんな経緯がありますか?
鈴木:練習の一環で小さな大会に出ていたんです。そこを回っているうちに、一番とか取れるようになってきました。そんな時、ちょうど全日本チャンピオンの選手と知り合う機会にあったんです。「本格的にうちに来て選手を目指しませんか?」と声が掛かったので、そこで初めて競技として続けていくことを意識するようになりました。その方がウインドサーフィンのお店を持っていたので、なにかをしながらこういう競技を続けられる姿というのを見て。ということで、もうずっとチャンピオンの人の後ろを15年ぐらい見ながらきてたので、自然と世界を目指したいなと思うようになりました。
---:今の生活の中心はやっぱりウインドサーフィンですか。
鈴木:そうですね。ウインドサーフィンだけです。
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■オフシーズンの存在しない競技
---:競技ってのは年に何回ぐらいですか? 大会とは?
鈴木:国内だとだいたい5~6戦ぐらいです。海外は4~5戦。多くて4戦、5戦ぐらいですね。
---:じゃあ、ほぼ1年中何かしら大会に?
鈴木:そうですね。オフシーズンがないです、はい。
---:冬になったら温かいところで。
鈴木:いや、冬でも寒いところで。雪が降るぐらいでも大会やります。
---:そんなに寒いとこでもやれるんですね。
鈴木:そうですね。大体、国内だと2カ月に1回のペースでずっと大会が続いていくので、寒いシーズンもある。ですが、冬は冬で、すごくいい風が吹くポイントがあるんですよ。その自然によって場所を変えたりするんで、なかなか気温は選べないです。
---:メインはやはり風なんですね。
鈴木:風です、はい。風の力で走る。
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