---:才能が開花したポイントは?
高橋:3~4年やってきたら、体の感覚がわかってきたんです。種目ごとに昔は練習していたのですが、ある程度できるようになってくると、ひとつの種目の動きが他の種目の動きに応用できるようになってきて。そこが自分の実力をもっと伸ばせると感じたポイントでした。力の使い方がやや特殊で、そこに慣れてきたというのもあるかもしれません。
---:どういった部分を競技をしている時に意識ますか?
高橋:体全体に神経を行き渡らせることです。そして自分の体とラートの位置の関係を把握すること。自分の体が、どこの部分がどうなっているか。いま、自分がどこにいるのか、どんな姿勢でいるのか。ラートをするにあたっては、常にいいポジションに自分の体を置く必要があるので。ずっと動き続けているので。
海外の選手は幼い頃から練習して間隔を磨いてきているので、基礎がしっかりできていますね。自分が向いている種目では、自分の長所を生かして評価されることができましたが、全体で見るとそういった「玄人好みのよさ」みたいなものがまだ自分はないように思えます。
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---:20歳前後から始めたにも関わらず世界で戦える高橋選手の強みとは?
高橋:自分で考え続けて練習していることだと思います。海外の選手はどうしても小さい頃から言われたことをこなし続けてきている部分があります。試行錯誤してやり続けていることが、自分のキャパシティを越えた難しい技に挑戦するときに役立っているのではないかと。
---:今後の目標を教えてください。
オリンピックの時までに全日本選手権を連覇し続けて、オリンピックの開会式や、各競技のイベントにパフォーマーとして参加したいです。まだその頃にはオリンピック競技になるのは難しいと思いますし。でも、そこで「オリンピックではないけれど、こんなに面白いスポーツがある!」ということを伝えるポジションに、オリンピックまではトップのポジションでい続けたいというのが当面の目標です。
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