ラフティングに魅せられて、転職や引越しをしてまでその世界に飛び込むことを決意した阿部選手。まだまだ発展途上のラフティングに迫る。
■ラフティングとは
---:ラフティングはどのような競技ですか?
阿部選手(以下、敬称略):もともとは、6人でひとつのボートに乗って、川を下る競技です。今はオリンピック種目にしようという動きもあって、新しく2010年に4人制ができました。6人制は2年に1回の世界大会開催だったのですが、4人制ができて、6人4人と各年交互に行われることになりました。
競技としては4種目あります。「スプリント」という500メートルぐらいの短距離走と、そのスプリントのタイムでトーナメントを組んで、2艇同時スタートして、がちんこ勝負する「H2H」。あとはゲートを通過していく「スラローム」と、長距離の「ダウンリバー」の4種目です。それぞれタイムを競って、その順位をポイントに変えて、総合順位が決まっていく競技です。
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---:阿部さんが参加しているのはどの競技、どのカテゴリーですか?
阿部:4人も6人も、どっちもやります。カテゴリー的には、年齢層でちょっと分けられています。男女は当然別なんですけど、19歳以下、23歳以下、オープンというカテゴリーがあります。何歳でもそのカテゴリーは出られるんですけど。あと40歳以上のマスターズ。私が出場してるのは、オープンという一番メインのカテゴリーになります。
---:それでコースとか、長距離やスラローム、もう全部やれる?
阿部:そうですね。はい。
---:特にそれに合わせて選手を組むわけじゃなくて、ひとりの選手が、どんなコースも対応するのですか?
阿部:そうですね。今まではチームに人数ぎりぎりしか居なかったので。リザーブというか、補欠が居なかったので全選手、全種目出るのが普通だったんですけど。今チームに6人居て、今回は4人制の年だったので、その6人の中から4人誰がどの種目に出るっていうのを決めて、出場しました。
---:6人の中から、それぞれの競技に最適な4人を選抜してやっていくと。
阿部:はい。
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