■貯金13円からの決意。ドン底からの大逆転
---:資金面に関してはエピソードがあるようです。
小島:そうですね。まず今もキャッチコピーなどで使わせていただいているんですが。
---:貯金13円
小島:お金がなくなってしまって。競技活動をサポートしてくださっている*アスリートエールのさんのところにお願いに行って、どうしたらいいのかっていうことをいろいろアドバイスいただいて。今なんとか活動できているんですが。
*アスリートエール…オンライン後援会「アスリートエール」は、
『社会に必要とされる「アスリートのチカラ」を構築』することを理念としている、アスリートの競技資金難およびPRをサポートするためのインフラ機関。今回のインタビューでは、アスリートエール代表、岩田一美さんも同席。
---:アドバイスはどんなもので、どういうふうに実行したのですか?
小島:まず、基礎的な資金を獲得するための、契約書などでお金のやりとりをするという経験が全然公務員時代なくて、実際どうやって企業の人たちからお金をもらっていくのか、というのがよく分からなかったんです。
自分自身いつかは、応援してくれる人が来るんじゃないかという甘い考えで動いていたんです。その結果まったく何も現状が変わらずに、いざお金を下ろしに行ってみたらまったく下ろせないという状況になり、「あ、これは本当に自分自身を変えないといけないな」という心境になりました。
---:そこで、企業にスポンサーを依頼するとかっていう形。
小島:そうですね。まずお金を取るために、この競技からどうやって企業のメリットを見てくれるのか、そういったものの売り出し方とか、自分自身マネジメントもできていなかったですし。アスリートエールさんに協力していただいて、試行錯誤して挑戦しました。
---:企業へはどのような営業を展開されたのですか。
小島:CSRという、社会貢献活動みたいなものがあまりない企業に対して、「雪がない地域の子供たちのためにトップ選手がスキー指導をしますよ」ということで、その活動を社会貢献活動としてとらえてもらうということで、理解を求めていきました。
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《大日方航》