11月に入り、アマチュア野球界も年内の締めくくりの大会になっていく。社会人野球では、大阪の京セラドームで開催された日本選手権が毎年の締めとなる。
日本のプロ野球の歴史は、1936(昭和11)年にスタートする。その2年前にベーブ・ルースやルー・ゲーリックらがメンバーの全米選抜野球チームが来日し、東京六大学の選手が中心となって全日本チームとして戦っている。
ソフトバンクの2年連続日本一で幕を閉じた2015年のプロ野球。日本代表の侍ジャパンが参加するプレミア12などポストシーズンゲームは残されているが、新人選手を決めるドラフト会議も終わり、チームは早くも翌シーズンへ目を向けている。
高校野球の2015年度のチーム、すなわち現高校3年生の選手たちの高校野球は、先日の国民体育大会の公開競技を終えてすべての試合が終わった。東海大相模が中京大中京を下して夏の選手権に続いて優勝している。
大学野球リーグは10月になって、各地で優勝争いや下位の入替戦を逃れるための熾烈な争いなどが展開されている。もちろん、東京六大学や関西学生連盟などの入替戦のないリーグはそれはそれで学生スポーツの本来のあり方ともいえる大原則の対抗戦として、別途の味わいがある。
この夏、高校野球100年ということで、甲子園の高校野球は大いに盛り上がった。また、大会前から話題を集めていた注目選手がいるチームが、それぞれ勝ち上がっていき後半まで残ったということも、さらに大会の盛り上げの一助となったことも確かであろう。
夏の戦いが終わると、高校野球の現場はすぐ秋季大会を目指す準備となる。休む間もなく、忙しく展開していくのだ。
創設6年目となった女子プロ野球だが、まだ、一般的には広く知られていないというのが現実だ。それでも、選手たちも一緒になって普及のために努力していくことで、徐々に認知されていっている。
8月6日に開幕を控える第97回全国高校野球選手権大会。予選を勝ち抜いた代表校による熱戦が今年も始まる。夏の甲子園まで勝ち上がるには、実力、運、その他の様々な要素が必要だ。
後楽園球場から東京ドームに場所を移した都市対抗野球は、灼熱の"真夏の球宴"というイメージから、空調の効いた球場内ということもあって、より洗練された社会人野球の最高峰という印象が強くなってきた。
都市対抗野球の発端は、当時大人気だった春と秋の六大学野球のリーグ戦の間の夏に大会を作ることはできないものか、というところから始まっていた。
現在の全国高校野球選手権大会の前身となる第1回全国中等学校優勝野球大会は1915(大正4)年8月18日に始まった。