何も高校野球に限ったことではないが、物事は大きく分けると、必ず3つのカテゴリーに分けられる。それは、大中小(大きい、中くらい、小さい)だったり、強普弱(強い、普通、弱い)だったり、多中少(多い、中程度、少ない)だったり。
そして、そのほとんどの現象で、当たり前と言えば当たり前のことなのだが、中庸の比率が圧倒的に多い。それが、世の中の法則つまり社会的法則だと思っている。
その法則を高校野球に当てはめていくと、甲子園出場の確率、可能性というものがある程度見えてくるのではないかと思っている。
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つまり、全国で約4000校(今年は部員不足などのため、連合チームなどになっていることもありチーム数としては3906)あるチームのうち、それを強普弱に分けていくと、いわゆる強豪と言われているところが、2割だとすると約800校。その反対に、連合チームなどもその範疇に入るであろうが、チームとしては地区大会に出場できることが精いっぱい、言葉は悪いが、言うならば「出ると負け」というところが、全国で800校くらいあるだろうか。
そして、いわゆる中庸の多くの普通のチームが2400~2500校くらいあるということである。
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