【THE REAL】伝説を刻み続ける48歳…キングカズが輝きを放ち、愛され続ける理由を探る 3ページ目 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【THE REAL】伝説を刻み続ける48歳…キングカズが輝きを放ち、愛され続ける理由を探る

オピニオン コラム
三浦知良 参考画像(2013年6月9日)
  • 三浦知良 参考画像(2013年6月9日)
  • 三浦知良 参考画像(2013年6月9日)
  • 三浦知良 参考画像(2013年6月9日)
  • 三浦知良 参考画像(2012年10月24日)
  • 三浦知良 参考画像(2012年10月24日)
  • 三浦知良 参考画像(2011年9月9日)
  • 三浦知良 参考画像(2010年2月26日)
  • 三浦知良 参考画像(2005年11月13日)
左足のつけ根の痛みが長引いたこともあり、昨シーズンは出場わずか2試合、時間にして4分、当然ながらノーゴールに終わった。「試合に出られないのは自分の力。プロとして失格」と最悪のシーズンだったと自らを責めたなかで、契約延長のオファーを受けた。

■復活への序曲

横浜FCに感謝するとともに、新たな責任を背負った。「もういいでしょう」と周囲に思わせないために。例年1月に行う常夏の島グアムでの自主トレを2度に分け、心身にかける負荷を軽減しながらじっくりと体を作ったのは、復活への序曲にすぎなかった。

「年齢のことや肉体の衰えは、本来ならば自分から言うべきことではない。それでも、自覚しなきゃいけないこともある。28歳の選手と比べて20歳も違うわけですから、スピードでは勝てない。だからこそ一瞬の考えるスピードやポジショニング、ペナルティーエリア内での駆け引きで勝負しないと」



三浦知良(2005年)


ピッチに立った以上は、チームの勝利のためにすべてを捧げたい。しかし、若いときのようにドリブルで果敢に仕掛け、守備でも相手を追いまわしていたら体力がもたない。ならば、ペナルティーエリア内における勝負に集中し、それ以外では必要最低限のプレーに留めるしかない。

「相手ゴールへ向かっていく意識は、ここ数年で一番強いと思っている」

勇気をもって、自らが置かれた現在地を受け入れる。同時に30年という膨大なプロとしてのキャリアのなかから「得点感覚」という武器を引っ張り出し、日々の練習で磨きをかけ、相手ゴール前において往年の輝きを取り戻しつつあるのが今シーズンのカズとなるわけだ。

【伝説を刻み続ける48歳…キングカズが輝きを放ち、愛され続ける理由を探る 続く】
《藤江直人》

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