今シーズン2ゴール目を決め、自らの持つJリーグ最年長ゴール記録を48歳1カ月24日に更新した19日のV・ファーレン長崎戦。カズは前日に行われたJ1の舞台や、就寝中に遠くヨーロッパの地で大暴れを演じた日本代表選手たちのプレーを発奮材料に変えていた。
「若い選手たちが毎試合のようにゴールを決めているし、ドイツでは香川も岡崎も決めた。ああいうのを見ると、自分もゴールを決めたいと強く思うよね。少しでも彼らに追いつきたいと思ってプレーしてきたし、そういう気持ちを持ち続けることが大切なんだと、あらためて感じました」
■若手のホープやヨーロッパ組にライバル心を燃やす
若い選手とは4試合連続ゴールで得点ランキングのトップに立った宇佐美貴史(ガンバ大阪)と、2差で追走する武藤嘉紀(FC東京)のことだ。ともに1992年生まれの22歳。自身の年齢の半分にも満たないホープたちや、幾度となく食事をともにして親交を深めてきたヨーロッパ組にライバル心を燃やす。
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三浦知良(2013年)
まさに「永遠のサッカー少年」を彷彿とさせる一方で、人生で「4度目の年男」となった自分自身との対話を繰り返すことも忘れない。今シーズンに入って、カズは「いつも『今日が最後だ』と思ってプレーしているよ」と周囲をドキッとさせる言葉を残している。長崎戦後には笑いながらこう言った。
「今日のコンディションはよかった。よすぎて逆に怖いと感じるくらいだったけど、明日はどうなるかな。毎日毎日、起きてみないとわからないからね」
【伝説を刻み続ける48歳…キングカズが輝きを放ち、愛され続ける理由を探る 続く】