チェーンクリーニングアイテム紹介その1:グランジブラッシュとギアフロス
チェーンクリーニングアイテム紹介その2:トリガー式回転ブラシのクリーンストリーク
チェーンクリーナーのプラスチックボディの中には「スクレーパー」と呼ばれるチェーン側面を磨くブラシが左右にあり、3枚の回転ブラシも装備している。これでチェーンを上下に挟み込む。そしてボディ内に洗浄液(ディグリーザー)を満たし、チェーンを通して外部からピンの中まで洗い落とす仕組みだ。
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フィニッシュラインの「チェーンクリーナー」
クリーナーは3つのパーツで構成されている。ボディと上蓋部分とハンドルだ。ボディ先端に左右のブラシ、中間と後方にふたつの回転ブラシ。そして上蓋にはセンターに回転ブラシがある。チェーンをボディに挟んで、上蓋で押さえ込みロックして止める。こうするとチェーンが3つの回転ブラシの上下を通り、強制的に磨かれる。ボディにはハンドルを取り付け固定する。
チェーンを挟み込む前にあらかじめ洗浄液をボディ内の規定ラインまで入れて置く。これをケチるとチェーンがあまり綺麗にならないので、キチンと満たすのがコツだ。
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左右のブラシと回転ブラシが見える
バイクをディスプレイスタンドで立て、自由にぺダルが回るようにする。新聞紙などで床とバイクが汚れないように養生しよう。汚れた洗浄液が回りに飛び散るのでこの養生は必須だ。
そしてギヤチェンジをして、チェーンは長めにゆとりを出す。つまりフロントはインナーギヤに入れ、リアはローギヤから3枚目あたりにセット。クリーナーでチェーンを挟み込むと意外にペダルは重くなる。クリーナーを左手で押さえるのは予想以上に力が必要だ。
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クリーナーを押さえるにはちょっと力が必要
なので、私はあえてボディをリヤディレイラーのプーリーケージに当ててペダルを回した。こうすると軽く、高速でも回すことができた。だが、速く回し過ぎると洗浄液が飛び散る。ゆっくり回した方が良いだろう。見る見るうちに洗浄液が真っ黒になり、クリーナーの下には砂などがこびりついてくる。ここには強力な磁石があり、金属粉も吸着してくれるのでありがたい。
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ボディ下部に黒い洗浄液がたまり、汚れが落ちていく
これでチェーンの内外、ピンの中まで綺麗にできる。クリーナーを外したその後は念のためにウエスで軽く拭き取り、注油を行う。すっきりと気持ちの良いピカピカのチェーンになった。内部の回転ブラシ3個と左右のブラシは消耗パーツだが、「リビルトキット」として販売されており交換も可能だ。
チェーンクリーナーは単品が3800円、ディグリーザーとドライテフロンルーブがセットになった「チェーンクリーナーキット」が4900円、交換パーツのリビルトキットが1000円で発売されている(各税抜き)。