さらに驚いたのが、何とチェーンとカセットスプロケットがピカピカ。カセットスプロケットはこんなに綺麗なんだ…と密かにびっくり。それと比較して私のチェーンなどは黒く汚れて、恥ずかしくて自転車を停める時も目立たないように端のほうに置いてしまった。
■チェーンとカセットスプロケットを綺麗に
それからはと言うと、ツーリングの時には必ずタイヤの空気圧設定の他に、チェーンとカセットスプロケットはピカピカにするように心がけている(ベテランの方には当然の処置だろうが)。
まるで英国紳士がお出かけの前に靴を磨くのと同じ心境。でも現実にホコリや砂の付いていないチェーンは破損や消耗を防ぐし、潤滑油を注すことで軽く走れて気持ちも良い。
今回はチェーンクリーニングに注目してみた。オートバイに乗っていた時代は、チェーンを外して洗い油の中で洗浄、オイル付けにするなど手間をかけたが、今時とてもそれはできない。そこで手軽に軽くクリーニングする良いツールを見つけた。
●グランジブラッシュ(Grange Brush)
チェーンオイルなど潤滑剤でおなじみのフィニッシュライン製の棒状ツールだ。先端に小さなブラシが3方向から出ていて、その部分をチェーンに挟み込み、しっかり手で持ってチェーンを動かす。バイクはディスプレイスタンドなどで吊って置くと、スムーズにチェーンが動いてラクだ。
作業はいたって簡単。ブラシをチェーンに噛まして、ブラシを動かすか、チェーンを動かすだけ。ただし、このブラシではホコリや砂を取るのがメインなのでチェーンの油分などは取り切れない。ちょっと汚れたな!と言う時にチョロッと使うのに便利だ。
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長いブラシも付いている「グランジブラッシュ」
また、枝の反対側には長いブラシが付いているので、カセットスプロケットの深いところまでブラシが届く。ここも短時間でササッと掃除したいときにとても役立つ。サイズはL260xW65xH32mm。価格は1800円(税抜き)だ。
●ギアフロス(Gear Floss)
やはりフィニッシュライン製だが、これは便利。「こんなの欲しい」と思ってたら現実にあったので驚いた。細い隙間を綺麗にするのにとても使い勝手が良い。特にカセットスプロケットの隙間を磨くのに重宝する。
今まではウエスを引き裂いて使っていたが、ギヤの歯に引っかかったりして意外に使いにくかった。ところが、これは丸いひも状なので引っかかりにくい(多少糸が引っかかることがあるが、ひもを捻って締め上げると引っかかりにくくなる)。
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細い隙間の掃除に便利な「ギアフロス」
人間の歯の隙間を磨くデンタルフロスにヒントを得たそうだ。マイクロファイバー製で、放射状に広がる繊維の構造「マイクロファイバーアトラクト」が汚れを絡め取る。
約51センチの長さの細いロープだが、先端と後端細くまとめられているのでバラけることがない。洗濯もできるので汚れたらまた洗って使えそう。洗剤や専用クリーナーを含ませて最初に油脂を取り、その後の仕上げにまた新しいロープを使うなど色々使える。1箱にロープが20本、価格は840円(税抜き)とリーズナブルなのも嬉しい。