特にスポーツバイクにミラーは付けにくい。個人的には、その代わりにミラー内臓のヘルメットを使用しているのだが…。
そこでオススメしたいのが、Garminから発売されている「Varia J リアビューレーダー」だ。リヤのシートポストにテールライトを兼ねるレーダー発振器を取り付け、その信号はフロントのハンドルバーなどに取り付けるユニットディスプレイに表示するのだ。スペックは以下の通り。

【認識可能距離】
車両:最大140m後方から
バイク:最大100m後方から
自転車:最大13m後方から
【車両検知範囲】
最大140m後方より検知
テールライトから40°の範囲
自身と同じ速度の車両は検知不可
時速10~160km/h以内
最大8台までの車両を検知
【仕様】
テールライトサイズ:4.4 x 7.3 x 2.3 cm
重量:テールライト:63.5 g
バッテリー:充電式リチウムイオン電池
テールライト稼働時間:連続照明モードは約5時間/点滅モードは約8時間
防水機能:日常生活防水(IPX7)
動作温度:-20度~50度
転送周波数/プロトコル:2.4GHz/ANT+ワイヤレス
■明るい8連LEDテールライト
スイッチオンして、通常の赤色LEDライトの点滅の数を2個か4個か選べる。当然昼間でもライトオン状態だ(他に左右に1個ずつある)。後方からクルマなどが接近すると、後方のLEDは4個から8個全灯が速いピッチで点滅を始める。よくできているのは、同じ速度の車両に対しては反応しないことだ。
サイクリング専用 ガーミンのVaria J リアビューレーダー。
— CYCLE-やわらかスポーツ (@cyclestyle_net) 2017年7月11日
後方から車などが接近すると、8連LEDテールライトが速いピッチで点滅開始! pic.twitter.com/u7CFBdA9T3
■嬉しい安心感
使ってみると、とても高性能だ。目の前のインジケーターが光りだし、100m後ろのバイクやクルマを確実に教えてくれる。インジケーターがグリーンの場合は、後方からのクルマはいないので安心。バイク以上のクルマは必ず反応するが、微妙なのは自転車。恐らく金属部分が少ない自転車の場合反応しにくいのだろう。もちろん、反応する場合もあった。
サイクリング専用 ガーミンのVaria J リアビューレーダー。自分の代わりに後方を監視!
— CYCLE-やわらかスポーツ (@cyclestyle_net) 2017年7月11日
インジケーターが光りだし、100m後ろのバイクや車を教えてくれる。 pic.twitter.com/Wdx0gX464j
■Garminナビゲーションデバイスでは警告音も
嬉しいのはディスプレイユニットの代わりに、手持ちのEdgeシリーズのいくつかが使えることだ。私はEdge1000Jと組み合わせてみた。すでに設定のセンサーの中にVaria J リアビューレーダーの設定は仕込まれているので、簡単にANT+のワイヤレスでリンクできる。
■設定すると、画面右上に電波マークが表示されるように
後方から車両が接近すると“ピッ”と警告音が出て、画面右端に接近する車両の位置と数が表示され、それらが接近するに従い上に上がって来るので、接近の雰囲気がイメージできる。車両は8台まで表示されるので、連続して接近する車両を確認でき、安定性と安心感がすこぶる高い。
警告音が出るので、ぼんやりしてても予め車両の接近が確認でき、突然クルマが横をすり抜けたときの“ハッ”とする不安感がなくとても良い。
価格は3万6800円(税抜き)。個人的な感想としては、これだけ高性能の先進システムにより安定性を確保できるのであれば、決して高くはない。