【ヒッキーのスポーツながら見】ここからが本当の戦い――ウォリアーズ対キャバリアーズのプレイオフファイナル第3、4戦 2ページ目 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【ヒッキーのスポーツながら見】ここからが本当の戦い――ウォリアーズ対キャバリアーズのプレイオフファイナル第3、4戦

オピニオン コラム
ゴールデンステート・ウォリアーズ対クリーブランド・キャバリアーズ(2015年6月11日)
  • ゴールデンステート・ウォリアーズ対クリーブランド・キャバリアーズ(2015年6月11日)
  • ゴールデンステート・ウォリアーズ対クリーブランド・キャバリアーズ(2015年6月11日)
  • レブロン・ジェームズ(2015年6月9日)
  • ステファン・カリー(2015年6月9日)
  • クレイ・トンプソン(2015年6月11日)
  • ゴールデンステート・ウォリアーズ対クリーブランド・キャバリアーズ(2015年6月11日)
  • ゴールデンステート・ウォリアーズ対クリーブランド・キャバリアーズ(2015年6月11日)
後者についてはレブロンに対して積極的にダブルチームに行くようになったことと、ピック・アンド・ロールに対するショーディフェンスを激しいものにしたことが挙げられます。ダブルチームについてはアトランタ・ホークスもカンファレンス・ファイナルで利用しており、レブロンもそれに一時苦戦しました。キャバリアーズのチームオフェンスは、まずレブロンが1対1からズレを作るところから始まります。


ウォリアーズ対キャバリアーズ

ウォリアーズは自らダブルチームで仕掛けることによって、ローテーションの意識をハッキリさせ、レブロンのところでズレが起きないようにしながら、パスもケアするようにしました。意図的にこうしたディフェンスをすることで、ウォリアーズのオフボールディフェンスプレイヤーは明確なカバーの意識が持て、キャバリアーズのワイドオープンシュートは減りました。イマン・シャンパート、デラヴェドバ、J・R・スミス、ジェームズ・ジョーンズなどのシューターたちが軒並みシュート確率を落としたのも、そこに要因があるでしょう。

また、ウォリアーズが大差で勝利した理由として、ふたつの変化を見てみます。ひとつはウォリアーズお得意のアーリーオフェンスが増えたことです。ディフェンスリバウンドを確実に抑え、4番プレイヤーであっても積極的に走ることでウォリアーズは速攻を成功させます。第3戦まであまり見られなかった速い攻めが、第4戦では頻繁に見られました。

もうひとつの変化は、セカンドオプションのシューターたちがきっちりシュートを沈めたことです。ウォリアーズのプレイヤーはベンチメンバーも含めて4番プレイヤーまで広いシュートレンジを持っています。キャバリアーズはスプラッシュ・ブラザーズたるカリーとクレイ・トンプソンを乗せないために全員でふたりのボールタッチとシュート機会を減らしています。


クレイ・トンプソン(左)

そのため、ほかのシューターたちへのチェックが甘くなるのは致し方ありません。カリーとトンプソンを激しく守る代わりに生まれたフリーを、ウォリアーズはなかなか得点に結びつけられずにいました。とくに第3戦ではハリソン・バーンズが8本のアテンプトすべてを外しノースコアで試合を終えるなど、周囲が得点面でチームを助けられませんでした。翻って第4戦はスタートのバーンズが14得点、アンドレ・イグドラがカリーに並ぶチーム最多の22得点、ダニー・グリーンが17得点と、チームに貢献しました。

【ウォリアーズ対キャバリアーズのプレイオフファイナル第3、4戦 続く】
《ヒッキー》

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