最低限欲しいのがスピードなどを計測するメーター類。今回テストしたのは自転車アクセサリーでは自転車用バッグ、荷台、ライトそれにサイクルコンピューターまで幅広く提供しているトピークのスピードメーターである、「パノコンピューター」をテストした。
特徴は、デザインの良さ。シンプルでスッキリ。幅は44ミリ、長さが67ミリと小さ過ぎないのでスピードの文字も見やすい。しかも軽量だ。ボディカラーは黒、白、赤があり、ほとんどの自転車にマッチする。
表示内容は、スピード、平均速度、最高速度、走行距離、積算走行距離、走向時間、積算走向時間、時計、ケイデンス、心拍計、自転車A、Bの切り替え、などと盛り沢山でまさに“サイクルコンピューター”の名に相応しい。
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◆コツがいる設定だが、解れば簡単!
実は最初、設定に戸惑った。本体裏にある“セットボタン”と表にある横長の“モードボタン”をそれぞれ、1秒、3秒、6秒間押すことで、設定のモードが変わる。これがはじめ、なかなか出来なかったのだが、冷静に取説を読み、その通りに押すボタンとその秒数さえ守れば実は簡単に出来る。なので、とにかく取説どおりに進むこと。
この設定で、日付、タイヤ長などを入れる。またスピード/ケイデンスセンサーとブルートゥースで心拍計とのペアリングも行うが、これは簡単。
バイクハンドルには付属のブラケットで取り付ける。3ミリの六角レンチでねじを締めるが、最初31.8ミリ径のハンドル専用のこのブラケットを開いてハンドルバーにはめるのに躊躇した。狭く感じるのだ。折れるのを覚悟で力を入れて開くとなんとスムーズに開き見事にピタッとしっかりと固定できる。まるで精密機械のように精度なので大満足。
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本体はスライドしてカチッとセットするだけ。このあたり、製品のクオリティーはとても高い。
◆スピードとケイデンスセンサーの取り付け
これは簡単だ。センサー本体の他にゴム製のマウントがあり、これをチェーンステイに付属のタイラップで締め上げるだけ。
◆ペダルには強力なマグネットをやはりタイラップで
スポークにはこれも強力なマグネットをネジで止める。意外とこのネジがゴムを閉めるので硬かったが、その代わりしっかりと止まった。
◆素晴らしいアイディア、スマートフォンとの連携
パノコンピューターが洗練されているのは、スマートフォンと連携できる点。iPhoneまたはアンドロイド用アプリ“PANOBIKE”が無料でダウンロード出来る。これらはブルートゥースでペアリングする。
もっともiPhoneにアプリをダウンロードしてから、最初とても手間取った。何故か、最初にパノバイクのアカウントにログインする画面が出てしまうので、中々ログインが出来ない。結局ここにログインはする必要はなかったのだが、実はパノバイクかあるいはフェースブックにログインしないと次の画面に進めない仕掛けになっている。
結局フェースブックにログインして無事に次の画面に進めたのだが、この点は分かりやすく、簡単にして欲しいもので、改善を期待したい。
見やすい大型画面とスピードメーターの文字 実際に走らせると、比較的大型のメーター画面はデザインも良く、また見やすい。
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◆ペダルスピードのケイデンス計も走り方の参考になる。
もうひとつ参考になるのが心拍計。これも登り坂ではピークに気をつけながら漕いでゆく。
◆楽しいスマートフォンの画面。熟れた操作性
スマートフォンでは、パノコンピューターからデータを受信して、基本的に表示装置として利用する。(ただし、ケイデンス、スピードセンサー、心拍計と直接してデータを受けることも可能)。
これで見るとスピードの他標高、それに傾斜度も表示される。
画面は3画面あり、画面を指でスライドさせると次々と変わる。走向時間、ケイデンス、心拍数の表示画面。そして地図画面があり、ここには走向軌跡も赤い線で残される。
走行データはスマートフォンに記録されるので後から振り返れるのでとても便利。
また、かなり使い込んでアプリを開発したと見え、電話、音楽、写真などもワンタッチで切り替えられ、使い勝手も良い。
更にもっと有効なのが、夜間だ。
実はパノコンピューターは照明を持たない。そのネガティブな点は、スマートフォン併用で解決している。夜間でも明快にスピードなどデータを見ることが出来るのだ。
価格はパノコンピューターとスピード/ケイデンスセンサー、ハンドルマウントキットで13000円(税別)心拍計7000円(税別)。
パノコンピューターはバイクライダーの知りたい、スピードやケイデンス、心拍を安価に見せてくれ、また後から軌跡を見ながら振り返られバイクライフの楽しみが大きく膨らむ。コストパフォーマンスの高いデバイスだ。