【津々見友彦の6輪生活】小型化のトレードオフ、GPS機能の削除をどうとらえる? | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【津々見友彦の6輪生活】小型化のトレードオフ、GPS機能の削除をどうとらえる?

オピニオン コラム
ソニー HDR-AZ
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自転車でいつも我ながら凄い!と思うのは動力を使わず、自分の足だけで、こんなに速く!こんな遠くまで、あるいはこんな高いところまで登れた!と言う事実。後で記録をたどりながらささやかな自己満足の世界に浸るのが楽しみの一つだ。

なので、記録は貴重だ。写真、そして動画、更にはGPSの軌跡がやはり欲しい。あの時の坂道、あの時の美しい景色を思い出させてくれるからだ。

◆一回り小さくなった最新のソニー HDR-AZ1

前回一度、SONYのハンディカム「HDR-AS100V」(31,238円+税)をご紹介したが、新しくより小型化された「HDR-AZ1」(31,380円+税)が販売された。(価格はソニーストアー調べ)。

大きな特徴は、サイズだ。従来機の「HDR-AS100V」に比較して約30%の小型、軽量化をした。ふたまわりほど小さくなり取り付けやすい。

思わず、「やったー!」と思ったが、実は裏がある。ツーリング志向のサイクリストにとってやや残念なのは、小型化のトレードオフで、GPS機能が削除された。なのでGPS軌跡が不要のユーザーには福音だ。が、私のようにツーリングの後、苦しい峠道を振り返るにはちょっと不満。ただ、そこはよくしてあり、実は「ライブビューリモコン」(RM-LVR2V)のキットモデル(HDR-AZ1VR)(40,880円+税)を購入すればGPS軌跡も記録できる。

つまり、私のように動画に軌跡が必須なユーザーはカメラと「ライブビューリモコン」のキットが必要となるのだ。(静止画ではiPhoneなど代用可能)

◆デザインにはソニーらしさ反映

すっきりと美しいデザインのボディはSONYらしさがあり、SONY健在と安心する。

本体のパワースイッチなど基本操作はいたって簡単。ただし、本体のみで設定するのはディスプレイも小さくやや面倒。そこで「ライブビューリモコン」の出番だ。

カメラとの接続はWi-Fiを利用する。このリモコンで動画、静止画、インターバル静止画撮影、インターバル時間などすべての細かな設定が簡単に出来る。

雨天防水の大型の腕時計型リモコンは腕にはめ、約1.5インチのカラーディスプレイでリアルタイムに画面も見られる。従来機はiPhone、アンドロイドなどでも設定や画面が見られたが、動画でGPSデータが欲しい場合はこの「ライブビューリモコン」が必須。iPhoneでもリモコンとしては使えるが、GPSデータが動画に乗らないのだ。

この点は残念。iPhoneやアンドロイド携帯でもGPSロガーは持っているので、そのデータを利用出来るようにして欲しいものだ。GPSのサンプリングレート(データ取得間隔)の問題かも知れないが、簡易型としてそれでも良いような気がする。

従来機ではiPhoneなどでも充分に事足り、設定などはむしろこちらの方がより簡単だった。

◆ライブビューリモコンの操作性

とは言え、「ライブビューリモコン」のメリットは大きい。それは操作性の良さ。iPhoneなどのタッチパネルではなく、機械式のスイッチなので、ブラインドタッチが出来る点だ。走行中に、ここぞと思うところでスイッチオンが正確に出来、シャッターチャンスを逃さない。また撮影不要な場所では簡単に走りながらオフが出来る。

タッチパネルのiPhoneなどではこの点が弱い。また雨天などではなお更だ。またiPhoneを別途ハンドルバーなどに取り付ける必要がある。ライト、それにナビゲーションなども取り付けるとハンドルバーのスペースは意外と無い。…などを考えると腕に取り付け、天候に左右されず走行中でも操作性の高い「ライブビューリモコン」はやはり必須と言える。

◆まとめ:従来機「HDR-AS100V」と新型「HDR-AZ1」との違い

1) サイズが新型は30%小型軽量 重量も92gから63gに。
2) 有効画素数は1350万画素から1190画素に。
3) ZEISSのテッサーレンズは同じ
4) GPS機能は単体ではなしに。
5) 「ライブビューリモコン」で撮影した静止画、動画を再生、削除が可能となった。
6) 連続撮影時間、約120分から約80分に


画素数が低下したのだが、WEBにアップロードするのなら、あまり大きなデータは不要なのでこれに不満はない。GPS機能は「ライブビューリモコン」で代用できるし今回からこれで画像の再生、削除が出来るので便利になった。

デメリットとしては、GPSデータが欲しい使い方の人には「ライブビューリモコン」が必須となった分、約1万円弱の投資が必要となった点だ。(その分使い勝手が良いのでアクティブなユーザーには不満がない筈だ)

・豊富なマウント
アクションカメラに必須なのがマウント類。約17種類ぐらいまであり、ワンちゃんの背中まで背負える。

・ハンドルバーマウント
サイクリストに欲しいのはやはりハンドルバーに取り付けるもの。これが2種類程度あり、ソフトプラスチックのベルト式で簡単にしかもしっかりと留められる。ジョイントも組み合わせて増やせるので、好きな角度に設定出来る。

・ヘッドマウント
ヘルメットや頭にベルトと取り付ける。撮りたい物に顔を向けると撮れるのは便利。

・バックパックマウント
ショルダーベルトに取り付けるので、路面の振動を身体で吸収できるのでスムーズなさ撮影が出来そう。バイクから降りてそのままお店に入ったり、階段をスムーズに上下するなどの楽しい動画が撮れそう。

・チェストマウントハーネス
バックパックを背負わなくても胸に取り付け、同様なシーンが撮れる。

・クリップマウント
ちょっと大型だがガッチリと取り付けられ、停止中の自分撮りが出来る。
また後方の仲間の動画も撮れそう。

・アクションモノポッド
30センチから90センチ程度まで伸びる一脚。
安全な場所限定だが、走る自分撮りが出来る。

以上が新型「HDR-AZ1」のアウトライン。次回には実際の使い勝手をご紹介したい。
《津々見友彦》

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