このカードは、ロケッツのスターティングポイントガードのパトリック・ビバリーがケガで不在。そしてクリッパーズのクリス・ポールもケガで満足にプレイできないという、互いにポイントガードに不安を抱えるチーム同士の対戦となりました。
ロケッツはポイントガードとしてジェイソン・テリーをスタートに起用。一方のクリッパーズはヘッドコーチ、ドック・リバースの息子のオースティン・リバースをスターターに抜擢しました。クリッパーズはヒューストンでの初戦を取りながらも第2戦を落とし、ホームに戻って2連敗はできないと、クリス・ポールをスターターに戻しました。
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オースティン・リバース
勝ち星を取りたい中で起用されたポールでしたが、動きは明らかに本来のものとは違いました。立ち上がり、当たりに強さはなく、パススピードもいつもどおりではありません。攻守の切り替えでは足を引きずる仕草も見せます。
2試合を休ませるという英断をしたドック・リバースでしたが、こうしたパフォーマンスでは出場させてより悪化してしまうことを心配してしまうほどでした。ですが、NBAナンバーワンポイントガードと言われるクリス・ポールの存在感はダテではありません。
動けないながらもブレイク・グリフィンとのピックアンドロールを使ったツーメンゲームを起点にゲームを作っていきます。第1クォーターはたった6分の出場ながら5アシストと、ケガをおしての出場ながら、その格の違いを見せつけました。クリッパーズはクリス・ポールによる牽引もあってロケッツからリードを奪い続けますが、それはあくまでも6、7点前後と突き放し切れません。
そんな中、第3クォーターの立ち上がりにロケッツの追い上げムードを食い止めたのは、クリス・ポールのスリーポイントシュートでした。普段のキレのあるストップジャンプシュートではありませんが、ドリブルやパスを使って翻弄されるディフェンスが離れた隙を使って重要なシュートを決め、チームを助け続けます。