ロケッツのベンチにはアルゼンチン人の名ポイントガード、パブロ・プリジオーニがいます。37歳のベテランですが、アルゼンチン代表としてアメリカ選手権ではチームを準優勝に導くなど、その優れたゲームメイク能力が持ち味です。

クリス・ポール
クリス・ポールがクリッパーズのオフェンスを作る中、プリジオーニの出場時間は限られ、試合を左右する重要な時間では使われないなど、ロケッツのチームオフェンスは波に乗っていくことができませんでした。プリジオーニにプレイタイムが与えられていれば、ハワードのオフェンス機会をもっと積極的に作っていったり、チームオフェンス全体を機能させることができたかもしれません。
クリス・ポールがケガをしながらも確かにクリッパーズのオフェンスを作っていく一方で、終始咬み合わない印象だったロケッツを見ていて、そんなことを考えてしまいます。
このようにスターティングポイントガードが不在やケガの中でのベンチワークがクリッパーズリードのまま試合を進めていました。しかし、この試合を決定づけたのは、第1、2戦をクリス・ポールに代わってスターターとして起用されながらも、そのチャンスを生かしきれなかったオースティンでした。