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【THE REAL】元日本代表・内田篤人は絶対に下を向かない…不死鳥のごとき復活劇を果たすために

オピニオン コラム
内田篤人 参考画像
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  • 内田篤人 参考画像(2015年4月11日)
  • 内田篤人 参考画像(c)Getty Images
  • 内田篤人 参考画像(2014年11月14日)
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ヨーロッパ組のみを集めて、5月下旬に千葉県内で行われた短期キャンプ。リハビリでいいから一緒にやらないかと、ハリルホジッチ監督から声をかけられ、参加した内田はこんな言葉を残している。

「自分のなかでは(ワールドカップ・ブラジル大会を)休むつもりはなかったですし、こうなるっていうのはある程度、覚悟してやってきた。変な話、あのときに休んでおけばという気持ちはまったくありません」

◆普通の人間の体からアスリートの体へ

すべてを運命として受け入れ、前へ進むためのパワーに変える。シャイであることを自任し、公の場で決意や覚悟を明かすのをはばかる内田は、実は誰よりもサムライの心を奥底に秘めている。

アントラーズのファーストステージ制覇を見届けた直後のこと。無邪気に笑いながら「僕も早くグラウンドでやらないと、という気持ちになるよね」と語った内田は、こうつけ加えてもいる。

「やっぱり普通の人間の体からアスリートの体へ戻すというか、1年半も休んでから急に1ヶ月、2ヶ月の練習をポンとやると、またちょっと違う感じもあると思うので」

シャルケで練習を開始してから1ヶ月あまり。反動が出てくることを内田は覚悟していたし、完全復活のためには避けて通れない痛みだと、努めてポジティブにとらえて帰国したのかもしれない。

シャルケ側の説明によれば、日本での滞在期間は2週間ほど。おそらく今回も香取氏の診察および治療を受けて、必要とあれば今後のトレーニングメニューの内容なども再検討するのだろう。

リハビリにブランクが生じた関係で、もしかするとブンデスリーガ前半戦での復帰は難しくなるかもしれない。それでも右ひざの痛みを完ぺきに取り除き、そのうえで再発を防ぐための筋肉の鎧をまとい、試合勘も取り戻した先に待つ不死鳥のごときストーリーを信じて、内田は前へ進み続ける。
《藤江直人》

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