またバルセロナは補強禁止処分によって、今夏獲得したアレイクス・ビダルやアルダ・トゥランを半年間起用できません。もちろん、シーズンではMSNトリオは再び火を噴くでしょうが、実質的な戦力の低下は否めません。そのときチームを助けるとすれば、それは台頭してきた若手選手によって、でしょう。
この試合、もっとも輝きを放っていたのはアレン・ハリロビッチでした。従来、大型選手の多かったクロアチアにあって、170cmと小柄なアタッカーはスピードとドリブルでユナイテッドの大型ディフェンダーらを翻弄。繰り返しペナルティエリアを攻めて、存在感を見せました。彼に続く有望な若手選手がバルセロナBや下部組織から這い上がってくることが、チームに求められています。

アレン・ハリロビッチ
移籍による新戦力という面で明暗の別れたユナイテッドとバルセロナは、チーム内競争という面でも課題が大きく分かれています。再びヨーロッパへの切符を手にしたユナイテッドが無事CL出場権を獲得したとき、両者が再び相まみえるときは来るのでしょうか。そのとき、両チームの戦力はどのように変わっているのでしょうか。
これからの競争に目が離せません。