競泳・今井月「100分の1の世界が魅力」…日本水泳界の未来を担う女子スイマーに聞く | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

競泳・今井月「100分の1の世界が魅力」…日本水泳界の未来を担う女子スイマーに聞く

オピニオン ボイス
競泳・今井月「100分の1の世界が魅力」…日本水泳界の未来を担う女子スイマーに聞く
  • 競泳・今井月「100分の1の世界が魅力」…日本水泳界の未来を担う女子スイマーに聞く
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  • 今井月 参考画像(2015年10月29日)
  • 競泳ワールドカップ・ドバイ大会200m平泳ぎで銀メダルを獲得した今井月(2015年11月3日)
オリンピックイヤーの2016年、2月に開催された第32回コナミオープン水泳競技大会には日本水泳界の未来を担う星たちが輝いていた。大学生や社会人選手と肩を並べ、水の中で躍動する4人の女子中学生スイマーの「今」を聞いた。

岐阜県の本巣スイミングスクールに所属する今井月(いまい るな)選手。2000年8月15日生まれの15歳。昨年は全国中学校水泳競技大会で100m・200m平泳ぎを制して二冠を達成。

その勢いはとどまらず、FINA競泳ワールドカップ・ドバイ大会の200m平泳ぎで銀メダルを獲得し中学新記録も樹立した。26cmの足から繰り出すキックは世界でも通用している。


今井月選手(本巣スイミングスクール)

---:水泳を始めたきっかけは何ですか?

今井月選手(以下、敬称略):ふたつ上の兄(今井流星選手・豊川高)が水泳をやっていて、見てやりたくなって3歳の時に始めました。最初は小さいプールでバチャバチャ泳いでる感じで、5歳ぐらいからスイミング(スクール)に通い始めました。

---:お兄さんは今も水泳を続けていますか?

今井:今も大会にでています(流星選手もコナミオープンに出場)。

---:水泳以外に何かスポーツや習い事の経験はありますか?

今井:ダンスとか新体操とか、そろばんとか、色々やったんですけど、続かなくて。あとピアノもやっていました。けっきょく体験だけで終わっちゃったりしたことが多くて、水泳だけが続きました。

---:水泳だけが続いた理由は何でしょう?

今井:やっぱり水が好きだったんだと思います。

---:自分の強いところ弱いところを教えてください。

今井:泳ぎの面ではキックが周りの選手に比べたら強いのかなと思うんですけど、そのぶんプルが弱いなって。あとスタートがあまり得意じゃなくて、反応はいいんですけど、飛び込んでからがけっこう苦手です。

---:大会に出場するようになったのはいつ頃からですか?

今井:小学校1年生ですね。幼稚園のころも本当に小さい大会に出たりしていたんですけど、本格的に出たのは小学校ですね。

---:印象に残る大会を教えてください。

今井:初めて全国大会で優勝した時の試合ですね。JO(第35回全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季水泳競技大会100m平泳ぎ11~12歳の部)で初めて優勝した時が小学校6年生の夏だったんですけど、その時初めてメダルが獲れて、しかも学童新もついたので本当に嬉しかったです。

---:世界の舞台を意識したのはいつ頃ですか?

今井:中1の日本選手権が終わってからですかね。そこで(平泳ぎ200mで)3番になれると思っていなかったので、そこでもっと上になりたいなって気持ちになって、そこからです。

---:ライバルとして意識する選手はいますか?

今井:同い年で同じ種目の宮坂倖乃さん(埼玉・コナミスポーツクラブ北浦和)とか。

---:同じ質問を宮坂さんにしたのですが、今井選手の名前を挙げていましたよ。

今井:え、ホントですか?(と顔がほころぶ)やっぱり小さい頃から、小学校3年生くらいから勝ったり負けたりしてきて、ライバルです。

---:他の選手の方々とも仲がいいですよね?

今井:はい、ほんとに仲いいですね。インター(ナショナル強化)合宿とかで一緒になることも多くて、そういう時同じ部屋になったりするので。オフの日は原宿に行ったり、みんなで楽しくやっています。

---:学業との両立はどうですか?

今井:両立はできてないですねえ。


2015年FINA競泳ワールドカップ・東京大会で泳ぐ今井選手

---:練習は1週間でどれくらいしていますか?

今井:いつも2時間~2時間15分ぐらいで、週に9回。火木土が朝練あります。日曜日がオフです。

---:今ハマっていることはありますか?

今井:インター合宿とかで東京に来たりする時にスイーツ巡りをすることが好きで、パンケーキが好きです。ホイップクリームがすごい好き。

---:美味しいお店は見つけましたか?

今井:原宿に。行ってみたいところも沢山ありすぎて(笑)。

---:好きな音楽は何ですか?

今井:西野カナさん。あと洋楽もちょっと聴きます。

---:緊張をほぐすためにスタート前にすることはありますか?

今井:どうしても試合になると力んでしまうことが多いので、そういう時はジャンプして肩の力を抜いたり、ストレッチや音楽を聴いてリラックスしています。

---:リオデジャネイロオリンピックについて今の気持ちを教えてください。

今井:初めて選考会に出場するんですけど、ただでさえ日本選手権で緊張するのに、選考会どうなっちゃうんだろうって。今不安な部分もあるんですけど、リオデジャネイロオリンピックに出場したいという気持ちは強いので、それに向けて練習しているので代表になれるように頑張りたいです。

---:2020年は東京オリンピック、2021年には福岡で世界水泳など、これから日本で大きな大会が開催されますね。

今井:オリンピックは本当に特別な舞台なので、それが自分の国で行われるというのは出場するだけじゃなく、活躍してメダルも獲りたいっていう気持ちになる。自国開催はモチベーションがあがりますね。

---:家族など応援してくれる人へメッセージをお願いします。

今井:オリンピックに行きますって(笑)。

---:今井選手にとって、水泳の魅力は何ですか?

今井:水泳はスタートしてから100分の1の世界。最後まで、ゴールするまで誰が勝つかわからないところが魅力だと思います。

※ ※ ※

●日本水泳界の未来を担う中学生スイマーに聞く
宮坂倖乃(平泳ぎ コナミスポーツクラブ北浦和)
泉原凪沙(背泳ぎ コナミスポーツクラブ天王町)
・今井 月(平泳ぎ 本巣スイミングスクール)
池江璃花子(自由形、バタフライ ルネサンス亀戸)
《五味渕秀行》

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