【THE INSIDE】都市対抗野球への誘い…魅力と面白さ(2)社会人野球ユニフォーム編 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【THE INSIDE】都市対抗野球への誘い…魅力と面白さ(2)社会人野球ユニフォーム編

オピニオン コラム

矢場とんブースターズのユニフォーム
  • 矢場とんブースターズのユニフォーム
  • 浜松ケイスポーツを応援
  • 新日鐵住金東海REXの応援団
  • JR東海の肩口にある名古屋市の市章
  • JR東海・上村卓哉(岐阜中京→國學院大)
  • 一見、巨人か?と思ってしまうJR東海
  • ワンポイント型のJFE東日本
  • ワンポイント型は投手を正面から撮るとグラブでネームが隠れてしまうのがネック
野球選手にとってユニフォームは大事なもの。単に所属を示す制服ではなく、そこでプレーしている選手、野球人としての存在を示す証拠でもある。

ある高校野球のベテラン監督は、「ユニフォームは戦う前の最初の武器。だからそのユニフォームを着ていることを大事に思ってプレーしなくてはいけない」と断言していた。

高校野球の場合、ユニフォームに関しては細かい制限がある。学生野球ということと、教育の一環という意識が強いからだ。「商業広告的な要素があったら不可」、「上下のツートンは不可」、「校名もしくは校章以外では、都道府県および市町村名もしくはそのマーク以外は不可」「華美なものは避ける」といった規定がいくつもある。何をもってして華美というかは議論の余地もあろうが、今ここで論ずることではない。

■個性派ぞろいの社会人野球ユニフォーム

社会人野球の場合は、高校野球と違ってユニフォームは商業的な匂いが十分にあるし、思い切り華美なところもある。それがまた楽しいのだ。

今年から都市対抗予選に参戦している愛知県名古屋市の矢場とんブースターズは、チーム結成時からユニフォームが気になっていた。「矢場とん」とは名古屋市をメインに展開しているみそかつ専門店のことだ。“矢場町にあるとんかつ屋”から命名されたようだ。

閑話休題、ユニフォームの話。その矢場とんが2015年に社会人野球チームとしてクラブ登録した。

「野球を通じて人間教育をしたい。そんな漠然としていた構想をこうして形にすることが叶いました。まだこれから地を固めていく段階ですが、熱い想いで名古屋を盛り上げていきます」

自らもコーチングスタッフに名を連ねる鈴木拓将社長が当時メッセージを発表した。監督は藤王康晴(享栄→中日ドラフト1位→日本ハム)、ヘッドコーチに片貝義明(前橋工→日本石油→中日ドラフト2位→引退後はスコアラー、中日コーチなど)と、元中日スタッフがチームに加わっている。


矢場とんブースターズのユニフォーム

公表されたユニフォームには矢場とんのシンボルキャラクターで横綱を締めた「ぶーちゃん」が描かれており、知っている人なら誰もが矢場とんとわかるもの。しかもベース色は蛍光ピンクだ。華美以外の何物でもないが、そんなユニフォームで試合をする選手たちを見てみたいと思っていた。

この日の試合では白ベースにピンク文字のバージョンだったが、胸に入るチーム名も「矢場とんBoostars」で漢字、ひらがな、アルファベットが並ぶ。それがまたうまくマッチしている印象を与えてくれた。こういうユニフォームに出会えるのも社会人野球の楽しさである。

JR東海野球部は名古屋市の市章である「丸に八の字」を書いた“まるはちマーク”をそで口に入れている。ユニフォームの上がオレンジ、パンツが白というのは、遠目に見ると何となく読売ジャイアンツが近年着始めたユニフォームにも見える。


JR東海野球部のユニフォーム



名古屋市の市章“まるはちマーク”

中日ドラゴンズのおひざもとの名古屋市で、ライバル球団に似たデザインで堂々としていられるのはさすがに天下のJRといったところ。昨年からは元中日の中田亮二(明徳義塾→亜細亜大→中日ドラフト2位)もプレーしている。ちなみに中田選手はその体型から“ぶーちゃん”と呼ばれていたが、この日は本家ぶーちゃんとの戦いになった。最後にコールドゲームを決める左前打を放って元プロの面目を示すとともに、昨年の第一代表としての強さも示した。

また、背中にはローマ字で選手名が表記されているが、長曽我部竜也(新田→亜細亜大)などはかなり背中が混雑していた。


長曽我部選手

近年は企業が統合することで、やたらチーム名が長くなっていくところもある。新日鐵住金東海REXや三菱日立パワーシステムズ横浜、新日鐵住金かずさマジックなどだ。かつての新日鐵名古屋から何度かチーム名が変更されている新日鐵住金東海REXだが、すべての名前をユニフォームに入れるにはやはり漢字を使うしかないのであろう。

これに対して三菱日立パワーシステムズ横浜は、シンプルに頭文字を取った「MHPS」となっている。知らない人が見たら何の略称なのかまったくわからないが…。


三菱日立パワーシステムズ横浜はMHPS

左胸にワンポイント型デザインのユニフォームも比較的多い。王子などはツートンのスタンダードスタイルだ。明治安田生命はヤンキースを思わせるピンストライプに左胸ワンポイント。センスの良さを感じさせてくれたが、今年は東京都予選で敗退、本大会ではこのユニフォームは見られないのが残念だ。
《手束仁》

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