2015年ツール・ド・スイス、6月17日の第5ステージは頂上ゴールをフランスのティボー・ピノ(FDJ)が制し、今季2勝目を獲得。ツール・ド・フランスに向けて好調さをアピールした。
2014年ツール・ド・フランスでは総合3位表彰台とベストヤングライダー賞のマイヨブランを獲得し、フランスを沸かせたピノ。しかし、今年のツールに向けてはアルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)、ビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)、クリストファー・フルーム(スカイ)、ナイロ・キンタナ(モビスター)の4強に比べ、注目度は低かった。
ところが、ピノは5月はじめのツール・ド・ロマンディの山岳ステージで今季1勝目を獲得。今季2勝はいずれもワールドツアーレースの頂上ゴールで、その存在をライバルに見せつけた。さらにイエロージャージも獲得し、ツール・ド・スイス総合優勝も視界にとらえている。
FDJのイボン・マディオ監督は、この日のピノの走りについて振り返った。
「峠のふもとでは、フグルサング(アスタナ)やスピラック(カチューシャ)などいくつかアタックが起こった。ティボーは少し差をつけられたが、我々はふもとではレッドゾーンまで追い込むなと話していた。それで彼は(チームメイトの)モラビートの後ろについて、先頭の6人に追いついたんだ」
「スピラックは反応したが、ティボーはいい脚を持っていることを証明した。最初に加速し、2度目の加速でスピラックを振り落した。ラスト1.5kmでデニフルを抜いて、力強くフィニッシュしたんだ。ゴールではタイム差は十分だったね」
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