元ロード世界王者、ベルギーのフィリップ・ジルベール(BMCレーシング)の右脚が骨折していたことが判明。参戦中のツール・ド・スイスを6月16日にリタイアし、7月のツール・ド・フランス出場も断念することになった。
MRI検査で、ジルベールの右下腿の脛骨頭後側部に小さな骨折が見つかった。4月のフレッシュ・ワロンヌでの落車が原因と思われるが、関節表面には問題なく、選手キャリアにも影響ないものだ。
チームドクターのマックス・テスタ医師は、「フィリップはバイクの上では特に痛みはない。しかし、特にバイクを降りたとき、ヒザの違和感を訴えていた。特に階段を上り下りするときだ」と説明していた。
チームのジム・オショウィッツGMはツールの選手選考について、「ティージェイ・バンガーデレンをアシストするために我々が選考する8選手は、現在の健康状態とパフォーマンスに基づいて決められる。今のフィリップは彼のベストじゃないんだ」とジルベールを外すことを明言した。
この骨折を抱えながらもジロ・デ・イタリアではステージ2勝と活躍したジルベール。失望しながらも、気持ちを切り替えていた。
「もちろん、僕はツールに向けて気合が入っていた。ベルギーを通過するし、ユイの壁のゴールもあるからね。でも、ツールは毎年あるし、オリンピックを逃すのとは違う。それに、僕の大きな目標は世界選手権とジロ・ディ・ロンバルディアだ」
「このケガでもツールを走れるだろうけど、100%じゃない。もしそうしても、手ぶらでツールを終えるだろうし、ツールも後半戦もすべて80%で走ることになる。現時点ではツールをスキップする選択しかないんだ」
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