2015年ツール・ド・スイス、6月21日の最終第9ステージ。スロベニアのシモン・スピラック(カチューシャ)が僅差の総合争いを制して、キャリア最大の勝利を挙げた。
前日まで総合首位のティボー・ピノ(FDJ)がこの日大きく遅れたことで、総合優勝争いは2位ゲラント・トーマス(スカイ)と3位スピラックの争いとなった。
気合十分のスピラックは、ステージ優勝のトム・ドゥムラン(ジャイアント・アルペシン)から18秒差、地元の英雄ファビアン・カンチェラーラ(トレックファクトリーレーシング)を1秒上回る2位でゴール。総合では、トーマスを5秒差で振り切って逆転優勝をつかみとった。
28歳のスピラックは、2010年に同じくスイスのワールドツアーレース、ツール・ド・ロマンディで総合優勝を獲得。今年もパリ~ニースで総合3位、ロマンディで総合2位に入る実力者だったが、これがようやく今季初勝利。自分の身長ほどの大きさのトロフィーを抱え、満足そうにレースを振り返った。
「本当にうれしいよ! これがシーズン最大の目標だったし、気合が入っていた。だから、この勝利はすごいことなんだ。2位や3位が何度も続いていたから、ようやく再びビッグレースを勝てたね。もちろん、僕のキャリアで最大の勝利だ」
「今週はきつかったけど、僕の調子はよかった。昨日はこの周回コースを見れたので、僕向きだと思った。だからやる気だったし、スタート前の朝は集中していた。レースではベストを尽くし、僕にとっていい展開となった」
「シーズンの中で最も忙しい時期だったから、今後は少し休みをとるよ。すばらしいトロフィーを持って帰れてうれしいね! 2日後(6月23日)は僕の誕生日なんだ」
《》
page top