2015年ツール・ド・スイス、6月21日の最終第9ステージはベルンでの38.4kmの個人タイムトライアル(TT)。トム・ドゥムラン(ジャイアント・アルペシン)が今大会ステージ2勝目を挙げ、またシモン・スピラック(カチューシャ)が逆転総合優勝を獲得した。
最終日のTTの舞台は、前日の第8ステージの周回コースと同じアップダウンの多いコース。序盤、好タイムをマークしたのは地元ベルン出身のスイスの英雄、ファビアン・カンチェラーラ(トレックファクトリーレーシング)。48分55秒でフィニッシュし、暫定首位に立つ。イタリアTT王者アドリアーノ・マローリ(モビスター)、元アワーレコード保持者マティアス・ブランドル(IAM)らもこのタイムに届かない。
後半の総合上位勢の争いに入ると、初日のプロローグを制したドゥムラン、総合3位のスピラックらが中間計測でようやくカンチェラーラのタイムを更新。一方、イエロージャージのティビー・ピノ(FDJ)は大きくタイムを落とし、総合優勝が遠のく。
最終的にドゥムランが48分36秒でゴールし、カンチェラーラのトップタイムを更新して今大会2勝目を獲得。スピラックは後半タイムを落としたものの、ドゥムランから18秒遅れのステージ2位でゴールした。
一方、総合首位のピノはトップから1分50秒遅れでゴール。この結果、スピラックが大逆転で総合優勝を獲得した。
総合2位は5秒差でゲラント・トーマス(スカイ)、3位に19秒差でドゥムランが浮上し、表彰台に上がった。ピノは45秒差の4位まで後退した。
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