ロンドン大会10000m金メダルのモハメド・ファラー、強さの秘密を語る | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

ロンドン大会10000m金メダルのモハメド・ファラー、強さの秘密を語る

スポーツ 選手

モハメド・ファラー
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オリンピックや世界選手権、ヨーロッパ選手権で優勝を重ね、 オリンピックの長距離種目で同一大会2冠という史上初の記録を達成しているモハメド・ファラー。

今夏、ロンドンで行われた世界陸上では、10,000mで金メダルを獲得した。この大会を機にトラック競技からマラソンへの本格転向を表明している。

ナイキ・オレゴン・プロジェクトで練習を重ねるファラーが長年愛用している『ナイキ ズーム』シリーズは、スピー ドを求めるランナーが自分の限界や常識を打ち破るためのランニングシュー ズだ。9月に発表された『ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%』、『ナイキ ズーム フライ』について、ファラーが自身の経験とともに語った。

東洋大学陸上部を訪問したモハメド・ファラー


---:「ナイキ ズーム シリーズ」の中でも、最新のイノベーションを搭載し、マラソンシューズの常識を打ちやぶった『ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%』と『ナイキ ズームフライ』についての感想を聞かせてください。

『ナイキ ズーム シリーズ』はとても気に入っていますし、本当に素晴らしいシューズだと思います。まず、今回発表された『ナイキ ズームフライ』は、競技で使うレーシングシューズと日常的に使うトレーニングシューズ(例えば、長年愛用している『ナイキ エア ズーム ペガサス 34』)の中間に位置するようなシューズで、速いペースにもスローなテンポにも対応してくれる。一方の『ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%』は、本格的なレーシングシューズで、私もロードのレースで着用しています。私はこうした最新のシューズを誰よりも早く着用できる環境にあるので、本当にラッキーだと思っているんです。

---:シューズにまつわるエピソードはありますか?

実は、シューズそのものが大好きなんですよ。中でもナイキの『ジョーダン』がとても好きで、新しい商品が出るたびに自宅のコレクションに加えているんです。ちょっとしたコレクターですね(笑)。



---:『ナイキ ズーム シリーズ』の新作は、「常識を打ち破る」というテーマの下に開発されました。常識を打ち破るために必要なのは、どんなことだと思いますか?

自分の力を信じて、何ごとにもチャレンジすることだと思います。そういう気持ちがあれば、チャンスは必ず訪れる。「できるんだ」と信じて挑めば、必ず達成できると私は思います。

ナイキはマラソンでの2時間切りという大きなプロジェクトに挑戦していますし、『ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%』はその実現のために開発されました。いろいろな経験や、知恵を結集させて挑むプロジェクトは素晴らしいですね。もちろん、まだ誰も到達したことのない領域ですから簡単ではありません。

---:ただ、「自分を信じること」こそ、逆に最も難しいのではないかと思います。

確かにそうですね。私もそう思います。ただ、信じなければ何も生まれません。自分の力を信じて、大きな目標を掲げてそれに向かっていく。その姿勢こそが最も大切であると思うのです。

---:強さの秘密は、信じる力にある。

メンタルの強さは、ランナーとしての自分のストロングポイントであると思っています。信じる力があるからこそ、日々のトレーニングによってメンタルもフィジカルも強くなれる。

来日に合わせて『MO FAST TOKYO』を開催


---:ファラー選手自身、自分の力を疑ってしまった経験は?

私も普通の人間ですから、うまくいかないこともたくさんありますし、ネガティブな感情を抱いてしまうことも人並みにあります。ただ、そういう感情に支配されてしまいそうになった時こそ、自分自身を信じて、ネガティブな感情を取り除くように努力しています。

1年前のリオデジャネイロを思い出しますね。1万メートルの決勝で転倒してしまった時は「大変なことになってしまった!どうしよう!」と焦りました。でも、立ち上がり、走りながら、「今こそ強くならなければいけない!戦うんだ!」と、もう一度気持ちを奮い立たせたのです。

---:トラックにおいては、これまで何度も世界の頂点に君臨しました。“世界一”になって、見える世界は変わりましたか?

いえ、何も変わりませんでした。私自身も変わらなかったし、私の周りにいる人も、環境も変わらなかった。もちろん、それによって大きな経験を積み上げられることは間違いありません。一度トップに立てば、次に勝つための障害は増えます。ランナーたちからは強くライバル視されますし、レース中に物を投げられたこともありました。それはとてもつらいことですが、勝者として、トップに立ち続ける者として、時にはそれを受け止めなければなりません。

---:どうしてトップに立ち続けることができたのでしょう?

“勝負”に対して、ずっとハングリーでいたからだと思います。どれだけ勝利を積み重ねても、自分のスタイルを変えず、自分の力を信じて挑み続けました。それから、やはり楽しむことも大切です。もしかしたら、走ることは車を運転することと似ているかもしれませんね。素晴らしい音楽を聴きながら、美しい道を走りたい。だからこそ、勝つこと、ブレない姿勢を持つことに加えて、楽しむこともアスリートにとってとても大切なことだと思うんです。

---:代名詞であるラストスパートも、楽しみながら走っている?

ハハ(笑)。それは少し違いますね。私は最後にゴールテープを切る、その瞬間を楽しんでいるんです。本音では、もちろんキツいですよ。でも、イギリス国民をはじめ、世界中で本当にたくさんの人が喜んでくれることを知っているから、歯を食いしばってラストスパートできる。ゴールテープを切る瞬間の喜びを知っているから、最後まで頑張れるのです。
《編集部》

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