あらゆる面で今世紀最大に相応しいビッグマッチだ。
■ファイトマネーはふたり合わせて250億円
今回の試合で両者が手にする金額は、総額250億円程度になるものと見られる。ファイトマネーや入場料収入はもちろんだが、テレビの放映権が飛ぶように売れるのは間違いない。
試合を中継するHBOとショータイムはPPV(ペイ・パー・ビュー)の価格を89.95ドル(約1万800円)に設定、高画質版は99.95ドル(1万2000円)で販売。この金額でも、フロイド・メイウェザー対オスカー・デ・ラ・ホーヤ戦が作った、PPV販売数250万件の記録を抜くのではと期待されている。
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■希少価値の高いチケットは1枚1500万円で取り引き
今回ふたりが戦う会場はボクシングの殿堂、アメリカ・ラスベガスのMGMグランド。最大1万6000席ほどが準備される場所だが、今回は両陣営の招待客やカジノの関係者、スポンサーらに配られる分が多く一般販売は1000枚程度しかない。
チケットの価格は1500ドル(約18万円)から7500ドル(約90万円)。それでも発売と同時に売り切れた。インターネットではチケットの転売が起こり、最高1500万円で購入された席もあるという。
■各界の有名人も注目するドリームマッチ
ハリウッドで直前キャンプを張っていたパッキャオのもとへ、オスカー俳優キューバ・グッティング・ジュニアが激励に訪れるなど、この試合はボクシング関係者以外からも多くの注目を集めている。
男子テニスのアンディ・マレーもそのひとりだ。大のボクシング好きとしても知られるマレーは、パッキャオ対メイウェザー戦について報道陣の質問に答えた。
「ボクシング史上最大の一戦かどうかは分からないが、そうなるという意見は間違いなくあるね。どちらも巨額のファイトマネーを受け取るし、チケットももの凄く高額だ。長い時間を要したことが価値を高めたのだろう。ファンは4、5年待たされた」
気になる勝敗だが、マレーはメイウェザー有利と予想している。
「リーチと高さでメイウェザー有利が正直なところ。ただパッキャオは本当に速い。ふたりともキャリアで最大の一戦に、最高のコンディションで臨むはずだ。僕は試合を楽しみにしているよ。ただ、どんな試合になるかは分からない」
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