強度な運動負荷により生じる疲労感・筋肉痛に対するラクトトリペプチド含有乳タンパク分解物の効果は、青山学院大学陸上競技部の協力のもと確認。また、京都府立大学青井助教らとの共同研究により、そのメカニズムの一端を明らかにした。
ラクトトリペプチド含有乳タンパク分解物は、軽い運動により生じる運動疲労を軽減することや運動時の体の負担を軽減することが明らかになっている。今回の研究は、強度の異なる運動に対する疲労軽減効果を検証することを目的として行われた。
研究試験は、青山学院大学陸上競技部(長距離)の合宿時に部員を2グループに分けて実施。一方にラクトトリペプチド含有乳タンパク分解物を含むタブレット(摂取グループ)を、もう一方にラクトトリペプチド含有乳タンパク分解物を含まないタブレット(非摂取グループ)を1日2回、4週間継続して摂取してもらった。
合宿前後にアンケートを行ったところ、摂取グループは非摂取グループと比較して、合宿による疲労や筋肉痛を感じている人数が少ないことがわかった。この研究の結果、スポーツ選手が取り組む強度の運動に対しても、ラクトトリペプチド含有乳タンパク分解物が疲労感と筋肉痛を軽減することが明らかになった。
またマウスを使用した試験の結果、メカニズムの一端として、筋肉中の活性酸素の発生を抑えることにより、筋損傷を軽減している可能性が見いだされた。
これまでの研究結果と今回の研究結果により、日常的に行なう軽度な運動から強度な運動負荷のトレーニングまで、ラクトトリペプチド含有乳タンパク分解物が運動疲労を軽減する可能性が示された。
青山学院陸上部、アサヒグループの研究に協力 https://t.co/V07MSboSsf pic.twitter.com/UhnidY3EsM
— CYCLE-やわらかスポーツ (@cyclestyle_net) 2016年5月24日