強力なバイエルンの攻撃陣を堅守のアトレティコがいかに封じるか。戦前の予想と注目はそこに集まっていた。だが実際の試合で先に点を奪ったのはアトレティコ。前半11分に中盤でボールを収めたサウル・ニゲスがドリブルを開始、最初は抜きに行く素振りを見せなかったが、徐々に加速すると個人技でゴール前まで侵入。そのままシュートを決めた。
思わぬ展開になったバイエルンも反撃を開始。だがアトレティコの堅い守りに阻まれ、決定的なチャンスは作れないまま折り返す。後半になると前半から飛ばしてきたアトレティコのペースが少し落ちる。バイエルン優勢の展開になり、戦前予想された攻めるバイエルンと守るアトレティコの構図に収まった。
だがダヴィド・アラバのロングシュートはバーに弾かれ、そのほかのチャンスでも得点まで持っていけない。終盤にはカウンターから、アトレティコのフェルナンド・トーレスにゴールを脅かされる場面もあった。
2季ぶりの決勝進出に一歩前進したアトレティコ。勇敢な戦いぶりにサッカーファンからは、「アトレティコに決勝へ行ってほしい」「やはりバルセロナ、レアルと渡り合ってるチームだけある」「アトレティコの守備は世界一」など称賛の声が寄せられる。
アトレティコのディエゴ・シメオネ監督は試合後、「前半は我々のベストに近いできだった。この結果により、チャンスとともにミュンヘンへ行くことができる」と話した。
アウェーゴールを奪えず敗れたバイエルンだが、最少失点で防ぎ逆転の可能性は残した。5月3日に行われるセカンドレグで3季ぶりの決勝進出を目指す。
94' | 1-0 | FINAL WHISTLE! Great win! We will go to Munich with the advantage of one goal. #AtletiFCB #UCL #GoAtleti pic.twitter.com/Otkpy4HRzB
— Atleti English (@atletienglish) 2016年4月27日