福岡国際センターで熱戦が続く大相撲九州場所は11月10日に3日目が行われ、今場所初めて3横綱がそろって勝利した。横綱・白鵬と大関・琴奨菊が無敗で並んでいる。
琴奨菊は西小結・嘉風を寄り切りで破った。2日目までに1横綱、1大関を破って勢いに乗る相手を、立ち会いで上体起こすと胸を着けて一気に寄っていった。嘉風も何とかしようと抵抗するが、委細構わず土俵の外へ出す。
これには相撲ファンも、「今日は琴奨菊の一気の攻めが素晴らしかった」「嘉風に何もさせない琴奨菊かっこよかった」「琴奨菊の立ち合いが完璧だった」と喝采を送る。
白鵬は西前頭筆頭の大砂嵐を寄り切り。まわしを引いて寄っていったところを一旦は土俵際で残されたが、再び寄って今度は決めた。馬力がある大砂嵐に勝利したことでケガの具合を心配するファンも一安心か。
横綱・鶴竜は東前頭筆頭・逸ノ城を寄り切り。初日に土をつけられた鶴竜だが、その後は連勝。一方の逸ノ城は初日から3連敗。
横綱・日馬富士は裾取りで東前頭二枚目・碧山に勝利。行司は碧山に軍配を上げたが、物言いがつき日馬富士の勝利と変わった。
平幕では西前頭四枚目の遠藤が、東前頭三枚目の豊ノ島に敗れ0勝3敗。遠藤は豊ノ島を土俵際まで追い詰めたが、突き押しに行ったところを叩き込まれ土俵に倒れた。いまだ初日が出ない遠藤にファンからは、「九分九厘モノにできたのに」「内容は悪くなさそうなんだけどな」と明日こそと期待する声が聞かれた。
《岩藤健》
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