■古林、セカンドステージ復調でチーム加速
「チームに追いついていないという悔しさがあった。ファーストステージはなかなかコンディションが上がらなくて、本当に上手くいかなかった。みんなは攻守の切り替えが速くて、アグレッシブで、遅攻になってもしっかりとボールをつなぐことができる。そのなかに入っていくには、どうしたらいいかと」
苦闘を強いられた過程で気持ちが切れなかったことと、副キャプテンという役割は決して無関係ではなかったはずだ。2週間の中断を経て、7月11日に幕を開けたセカンドステージ。古林の体と心がようやくシンクロしはじめる。
先発回数がファーストステージの「3」から、10月17日時点で「11」に激増していたことが復調ぶりを如実に物語る。
もっとも、その10月17日に敵地・味の素スタジアムで行われたFC東京戦でピッチに立った古林の視界は、それまでと異なっていた。
任されたポジションは右ワイドではなく、ダブルシャドーの一角。ワントップのFWキリノの背後で、FW高山薫とともにゴールに直結する仕事を求められた。
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《藤江直人》
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