【THE REAL】無印からニューヒロインへ…有吉佐織がなでしこジャパンで光り輝いた理由 4ページ目 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【THE REAL】無印からニューヒロインへ…有吉佐織がなでしこジャパンで光り輝いた理由

オピニオン コラム
有吉佐織 参考画像(2015年6月27日)
  • 有吉佐織 参考画像(2015年6月27日)
  • 有吉佐織 参考画像(2015年6月27日)
  • 有吉佐織 参考画像(2015年6月27日)
  • 有吉佐織 参考画像(2015年6月27日)
  • 有吉佐織 参考画像(2015年7月1日)
  • 有吉佐織 参考画像(2015年6月23日)
  • 有吉佐織 参考画像(2015年6月8日)
  • 有吉佐織 参考画像(2014年9月13日)
連覇をかけた決勝戦では、アメリカの波状攻撃の前に打ちのめされた。なでしこジャパンがペースを握る前に潰す――。4年前の借りを倍にして返さんとする気迫が日本を瞬く間に飲みこみ、開始16分間で大量4ゴールを奪われた。

■MVP候補になる

「気持ちでも団結力でも負けるつもりはなかったんですけど、とにかく迫力がすごかった。高さではかなわないので、私たちも速いパスなどの質を上げていけば、アメリカのような形で点を取れると思いました。そういう場面を増やしていけるように、アメリカを逆に見習いたい」

帰国後に成田市内のホテルで行われたメディア対応の場でも、宮間や6大会連続のワールドカップ出場という偉業を成し遂げたMF澤穂希(INAC神戸レオネッサ)と並んで大勢の報道陣から質問を受けた。

「(MVP候補は)あり得ないと思っていました。ノミネートされたことは本当に光栄ですけど、私はまだまだそんなところに立てるような選手ではないので…。ただ、次へしっかりとつなげる責任があるし、そうやって見られることで成長することもできると思うので」


有吉佐織

一連の有吉のコメントから伝わってくるのは「頭を垂れる稲穂」、どこまでも謙虚な姿勢だ。世界一を決める舞台で魅せた輝きにも決して浮き足立つことなく、自分自身の現在位置と進むべき道をしっかりと見つめている。シンデレラになった気持ちなのでは、と問われても常に同じ言葉が返ってくる。

「すごくいい経験をさせていただきました」

初々しさを失わず、それでいて明るく振る舞う姿に再び森監督が目を細める。

「上の選手からも下の選手からも好かれていますよ。ようやく花を咲かせたというのに、それでも謙虚でしょう。有吉のような子がこのようにして表に出てくるのは、指導者として嬉しい限りですよね」

【有吉佐織がなでしこジャパンで光り輝いた理由 続く】
《藤江直人》

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