アメリカの2015年ツアー・オブ・カリフォルニア。5月17日の最終第8ステージでスロバキアのペーター・サガン(ティンコフ・サクソ)が秒差、ミリ差のギリギリの勝負を制して総合優勝を獲得した。
前日、ジュリアン・アラフィリップ(エティックス・クイックステップ)に逆転され、2秒差の総合2位に後退したサガン。この日の中間スプリントは、サガンが2位通過(ボーナスタイム2秒)して、3位通過(ボーナスタイム1秒)のアラフィリップとの差を1秒とする。あとはゴールで3位以内に入り、再びボーナスタイムを獲得することが逆転の条件となった。
ゴールスプリントではラスト5mまで4番手だったサガンだが、そこからハンドルを投げてタイラー・ファラー(MTNクベカ)に並びかける。写真判定の末、数ミリ差でファラーを抑えて3位となり、ボーナスタイム4秒を奪取。アラフィリップを3秒差で逆転して総合優勝を飾った。総合3位は、セルジオルイス・エナオ(チームスカイ)で37秒差だった。
相性のいいカリフォルニアで初の総合優勝を挙げたサガンは、「レースが始まったときは、総合優勝できるとはまったく思っていなかった。だから僕にとっても驚きなんだ。ゴール後も、(ステージ)3位か4位かわからなかった。マッサーが走ってきて、『3位だ、3位だ』と叫んでいたから彼に何度も聞いたよ」と予想外の勝利に興奮を隠せない様子だった。
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