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自転車ファンのためのイタリア語会話を都内で開講するマルコ・ファヴァロさんは、ツール・ド・フランスさいたまの通訳としてボクも面識があるが、そんなファヴァロさんに面白い話を聞いた。
「イタリア人は古いものが大嫌い。だから服もクルマもどんどん捨てる。でもそれ以上に美しいものが大好き。だからどんなに古くても美しいものは大事にする。たとえば歴史的建造物。そして自転車。古くてもいつまでも大事にするでしょ」
ちなみに第二次世界大戦直後のイタリアでは、自転車はサッカーよりも人気があったそうだ。敗戦国は賠償金を支払わなければならず、その資金源として政府が始めたのがサッカーくじ「トトカルチョ」。一攫千金を夢見るイタリア人がサッカーに夢中になるのは時間の問題だった。自転車競技は1967年には第2の人気スポーツに転落。しかし現在まで第2位の座は死守している。