【山口和幸の茶輪記】ツール・ド・フランスはどうして世界最高峰の自転車レースになれたのか? | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【山口和幸の茶輪記】ツール・ド・フランスはどうして世界最高峰の自転車レースになれたのか?

スポーツ まとめ
【山口和幸の茶輪記】ツール・ド・フランスはどうして世界最高峰の自転車レースになれたのか?
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ツール・ド・フランスの姉妹レース、「太陽への道」という愛称を持つパリ~ニースから写真が届いた。フランスによくある県道を選手たちが走るごくフツーのシーン。1枚の写真ではあるが、自転車を取り巻く社会環境という点で日仏間の違いを痛烈に感じる。





フランスの自転車レースは写真のような県道(記号はD、色は黄)を主に使って開催される。郊外に出ればプラタナスの並木道となり、クルマの制限速度は時速90kmに。集落の入口にある看板から先は表示がなくとも50km制限となり、フランスのドライバーはかなり忠実にそれを守っている(取り締まりが厳しいのだ)。

公共交通機関が日本より発達していないこの国で、クルマを持たない人が隣町に向かうにはヒッチハイクするとか自転車に乗っていくしかない。だから県道には自転車が走れるような路側帯がたいてい設定されている。街路樹がアスファルトを持ち上げてしまったところには、自治体がスプレーでデコボコがあることを教えてくれるのもフランスらしい。

■フランスはサイクリストに配慮をして追い抜く

さて、こんな道路の脇を自転車が走っていた場合、ドライバーは1.5mの間隔を開けて追い抜く義務がある。でも実際問題として、時速90kmでクルマが疾走していったらその風圧でサイクリストはひっくり返ってしまう危険性も。ところが現地でそんなシーンを目撃したことはいまだない。そこには沿道を走るサイクリストへのリスペクトがあるからだ。

フランスで自動車運転免許を取得する際に、「自転車が道路脇を走っていたら、自転車と同じ程度のスピードまで減速し、十分に安全を確認してから追い抜きを始めること」と教習所で教えられる。実際のところはそこまでオーバーではないが、フランスのドライバーは沿道のサイクリストに相当な配慮をして追い抜きをしている。日本で生まれ育ったボクにとってはすべてのドライバーが天使に見えるほどだ。

当然ボクも現地の人をまねて、サイクリストが前を走っているときは十分に減速し、無理な追い越しをかけず、対向車が途切れたスキを見計らって必要以上に広い間隔を取って追い抜いていく。横目でチラッとサイクリストを見ると、だれもがとびっきりの笑顔を返してくれる。あの屈託のない表情が作れるのがフランス人のいいところだなといつも思う。

■広大な国土と自転車への愛着心

かくしてこの国で行われる自転車レースが世界最高峰になったのもうなずける。大きな要因は2つ。国土が広大なので道路構造に余裕があり、しかも大地はどこまでも美しく、難所となるアルプスとピレネーがある。もう一つは自転車への愛着心。ドライバーが道路脇のサイクリストを尊重するのは、自身もサイスクリストとして走っている(いた)からだ。

ツール・ド・フランス開催時期のフランスは直射日光がキツい。それをさえぎるために植えたのがプラタナスやマロニエなどの並木。木々が植えられていない道はそれが幹線だろうが「アベニュー=Avenue」。並木があると「ブールバール=Boulevard」と呼ばれるそうだ。
《山口和幸》
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