【山口和幸の茶輪記】リアス式海岸の三陸はサイクリングに厳しいコースだが、訪れる価値は十分 3ページ目 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【山口和幸の茶輪記】リアス式海岸の三陸はサイクリングに厳しいコースだが、訪れる価値は十分

スポーツ 短信
2012年の気仙沼大島。瓦礫が道路脇に山積みされていた
  • 2012年の気仙沼大島。瓦礫が道路脇に山積みされていた
  • 気仙沼大島にはフェリーで渡る。島内はクルマの数が少なくサイクリングにはもってこいだ
  • 2014年の気仙沼大島。まだ道路が一部復旧されていない
  • 南三陸町の防災対策庁舎
  • 廃線となった線路跡にカモシカが。気仙沼市役所裏である
  • 2012年の南三陸町。津波を逃れた坂の上から撮影
  • 2015年に同じところから撮影。町全体のかさ上げが進み、3年前に上った坂がほぼ埋没していた
地元の人たちは「また自転車レースやるのかい?」という感じで、自作の応援グッズなどを持ちだして沿道に集まった。「被災地を応援しようと思って来たのに、逆に応援していただき涙が出た」という参加者の声があり、大会の意義は大きかった。

■復興支援のサイクリング

河北新報社とヤフーも、東日本大震災の復興支援と震災の記憶を未来に残していくことを目的に、「ツール・ド・東北」を10 年ほどの継続事業として開催していきたいという。第3回となる2015年は9月12~13日に開催され、現在その参加者を募集している。


2012年の南三陸町。津波を逃れた坂の上から撮影



2015年に同じところから撮影。町全体のかさ上げが進み、3年前に上った坂がほぼ埋没していた

観光気分でサイクリングするだけで、それで震災復興になるのか?と自問自答する人も多いと思うが、現地の人はとても心温かく、「また来てね」と必ず声をかけてくれる。あまり深く考えることなく、現地に自転車を担いで行ってみなくちゃ。
《山口和幸》

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