オーストラリア人サイクリストの強さは乳製品で作られる? | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

オーストラリア人サイクリストの強さは乳製品で作られる?

オピニオン コラム
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乳製品の摂取の多さがオーストラリア人の基礎体力をつけているのではないだろうか。

2015年のツアー・ダウンアンダーでもオーストラリアの選手の活躍が目立った。スポーツ全般的に強い印象があるが、持久力が必要なサイクリングは特に強いように思える。

ここ南オーストラリア州のサイクリングは、街乗りサイクリスト系と、スポーツ系、すなわちロード・MTBの2通りに分かれる。後者は普段からトレーニングをしている人も多く、ヒルクライムやタイムトライアルなどを好む人が目立つ。彼らの食生活のベースとなっているのは、オーストラリアでも日常的に摂取されているシリアルやチーズ、牛乳などの乳製品だ。

文化や産業構造という背景から乳製品は日常的に摂取される。オーストラリアで日本人と聞くや、食に関する質問として「なぜ乳製品をあまりとらないか」と問われる。確かに彼らに比べると日本人は乳製品を食べる機会も量も少ない。これは、地理的な要素も多分に含んだお国柄の違いとしか言いようのないものである。

いずれにしても、オーストラリアのサイクリストが強い理由のひとつに、乳製品の摂取の多さと地理的な問題。つまり土地の広大さがあるのではないかと感じている。

そこで少しオーストラリアの食糧事情を調べてみた。例えば食品の消費量では、チーズやヨーグルトなどの乳製品が全体の8.5%を占めている。またナッツや豆類は、15%。シーフード4.7%や肉類1.5%などに比べてもはるかに高い消費量となっている(最新の国税調査 2011-2012による)。

日本人のカルシウム摂取量は比較的低いと言われているが、オーストラリア人のカルシウム摂取量は高いことが、乳製品の消費量からも読み取れる。

またスポーツ・プロテインなどの補助食品の摂取量10.8%と高くなっている。

オーストラリアは大陸のため広大な土地がある、自転車に乗りたいときにまたはスポーツをしたい時に場所がなくて困ることはない。ライフスタイルにも密接に関係しているのがこうした環境要因だろう。

昨年発表された、今までのオーストラリア人のサイクリストTop10の動画。世界的にも名を刻んだ選手たちが紹介されている。

かれらもオーストラリアという広大な土地と食品からのエネルギーを体に取り込み、世界で活躍するに至ったはずである。

《Photographer Asami SAKURA》

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