昨季は浦和を年間勝ち点1位とルヴァンカップ優勝に導いたミシャ監督。しかし、今季は苦戦が続き早くもリーグ9敗目。順位も8位に沈んでいた。
札幌戦直後は「下を向いて諦めてしまったら前には進めない。痛い敗戦だが、この連敗を受け止めてしっかりと立ち上がり、前を向いて進んで行かなければいけない」と前向きなコメントを残していたミシャ監督。しかし、クラブとしてはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場を目標に掲げる限り、これ以上の我慢はできなかった。
淵田敬三代表は5年半にわたってチームを率いたミシャ監督について『大功労者』、『中興の祖』と最大限の敬意を払う。
「クラブとしてもチームの調子が悪くなってきたころから、できる限りのサポートをしていこうと監督と話してきました。そのなかで昨日の試合(札幌戦)というわけではなく、いろいろな状況を見ているとクラブとして受け止めていかなければいけないと思いました」
札幌戦後にクラブ幹部を集め議論したと明かす淵田代表。未明まで続いた会議の結論は、「ミシャ監督が作ってきたものをリスペクトするし、それを継続していかなければならない」と再確認した一方で、「現状を打破するためには新しいチャレンジが必要」だった。
クラブの決定を淡々と聞いていたというミシャ監督。クラブを通じて「浦和レッズというクラブで5年半もの間、仕事をできたことはとても栄誉なことでした」とコメントしている。
「本当にクラブ全体から、多大なるサポートを貰ってきました。チームは1年1年、右肩上がりに成績を上げ、良い成績を残してくることができました。
しかしながらここ2~3ヵ月は良い結果を出すことができておらず、監督としてその責任を取ることは当然であると考えています。クラブから多大なるサポートをしてもらってきた中で、期待されている様な結果を出すことができなかったことについて、申し訳ない気持ちでいます。いまとなっては、Jリーグでの優勝はやや難しい状況となってしまいましたが、3位以内は十分に狙える状況にあり、是非来シーズンのACL出場に向かっていってほしいと思います」
後任には堀孝史コーチが就任する。
ミハイロ ペトロヴィッチ監督との契約解除について #urawareds https://t.co/rthqAUqKlb
— 浦和レッズオフィシャル (@REDSOFFICIAL) 2017年7月30日