UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦で、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)はアーセナルに5-1の大勝を収めた。この結果にクラブOBのビセンテ・リザラズ氏は、「今回のバイエルンはCLでも期待できる」と話している。
アリエン・ロッベンのゴールで先制したあと、アレクシス・サンチェスのゴールで追いつかれた試合を振り返り、「アーセナルがPKを獲得して怪しくなる時間もあったが、明らかにバイエルンのほうが良いチームで試合に向けても良い準備ができていた。相手よりアグレッシブで、特に後半は完全に試合を支配していた」とリザラズ氏。準々決勝進出はまったく疑っていないと言う。
バイエルンにとってCL制覇は悲願でもある。最後に欧州王者となったのは2013年。ユップ・ハインケス監督率いるチームがボルシア・ドルトムントのドイツ勢対決を制して、ドイツ・ブンデスリーガ、DFBポカールと合わせ三冠を達成した年である。
その翌シーズンからチームはジョゼップ・グアルディオラ監督が指揮を執るようになり、3シーズンで3度のリーグ優勝と2度のカップ戦制覇こそ成し遂げたものの、CLでは3年連続ベスト4敗退に終わった。
再び欧州の頂きをと期待するファンやメディアはブンデスリーガ連覇でも満足せず、次第に不満を募らせていった。そうした周囲の反応にグアルディオラ監督も、バイエルン最終年には不服そうな顔を見せた。
リザラズ氏は今年のバイエルンには期待できると話す。
「今シーズンのCLで非常に良い戦いができると思う。最初の6ヶ月は厳しかったかもしれない。新監督は適応の必要があるからだ。だが、バイエルンはシーズン後半にポテンシャルを発揮できるはずだ。欧州でもかなり先まで勝ち進むことができるだろう」
今シーズンから指揮を執るカルロ・アンチェロッティ監督に対しては、「非常に優れた監督」と手腕を高く評価した。
「パリでも素晴らしい仕事をして、それからマドリードへ行った。非常に優れたコーチであり監督だ」
《岩藤健》
page top